KENさん
のうた一覧
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大江山朽ちた腕に花宿り種は散り散り蒼の葛に
平成三十年六月二十五日
8
うそ
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月讀の落ち行く後の花燈り萵苣の花降る小路に獨り
平成三十年六月二十五日
15
萵苣=エゴノキ
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やぐるまの花咲きつもる古寺の跡泥土の白蛇寂しきまなこ
平成三十年六月二十三日
14
吾妻連峰の麓、15世紀後半まであ...
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梅雨霞天照る月は絹衣花影滲み惑ふ峠路
平成三十年六月二十二日
12
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霧る野邊に微かな音の忘れ水探り迷へば衣手も濡れ
平成三十年六月二十二日
16
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夏毎に指折る墓標増し行きて離れ行く春を草影に知る
平成三十年六月二十日
15
青春時代、憧れた方々の訃報が年毎...
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黄桃忌待たず發つ人偲ぶ如玉川の岸笹の葉が搖れ
平成三十年六月十九日
12
森田童児さんの死を悼んで。下の句...
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路渡るわらべの笑顏見送りつ地震の知らせラジオより聽く
平成三十年六月十八日
13
亡くなられた方々のご冥福をお祈り...
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谷深き飯豐の澤の岩魚らは白瀬に跳ね飛び歸る君待つ
平成三十年六月十七日
13
蒼穹を歌うあなたの帰りを冷たい流...
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落ち延びる潮路の先の色程に桔梗寂しく葵燈すかな
平成三十年六月十七日
12
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雨の音腦裡にまとはり濕る夜は太宰の文字を肴に醉ひしれ
平成三十年六月十五日
9
美しい文章を奏でる人だったと思い...
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心涸き想ひさ乱れ七変化うるふ瞼も五月雨の色
平成三十年六月十四日
10
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松の枝を濡らす雫も落ち止めば闇に木靈の夜木菟鳴く音
平成三十年六月十三日
8
昨晩、雨上がりの深夜梟が響いてい...
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雨露にうちしめりたる山法師淡雪色に細道を染め
平成三十年六月十三日
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ぽつぽつとさみだれに増す街の燈に火の神生みし伊邪那美重ね
平成三十年六月十一日
8
あらためて古事記に学ぶ
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夜籠りの雨に紛れて音のほのか落ちる黄梅の夢を弔ひ
平成三十年六月十一日
12
ついこの間まで健気に咲いていたの...
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瀧越えて水尾枯れるまで濡れ行かば天へと誘ふ八重の石楠花
平成三十年六月九日
14
山登り、沢登りから遠ざかって二年...
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不如歸騷がぬ夜半に渡る風重く濕りてさみだれ知らせ
平成三十年六月八日
13
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うたかたの命を絞る璢璃の蝶その羽を包む花も儚く
平成三十年六月八日
17
返歌として。
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さだめ満ち風となるとも我はまた永久に見守る君歩む道
平成三十年六月七日
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ご冥福をお祈りいたします。
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