KENさん
のうた一覧
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とくとくと 小瓶呟く 朽ち葉色 熟れの極みの 寒き夜の隅
令和三年十二月七日
10
寒い夜 ストレートで吞む安ウイス...
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時に瀬の 速みを知りぬ 雨の後 もみぢ葉褪せて 步影に淀み
令和三年十二月二日
10
雨の後 道に溜まった落ち葉を。1...
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この露も 心に降れば 小雪かも 白菊の置く 今朝の時雨の
令和三年十一月二十七日
11
冷たい時雨
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道に散る 憂ひつつくや いしたたき 鳴かず飛ばずに 人影の間
令和三年十一月二十五日
11
道端をちょこちょこ歩くセキレイを...
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由無しに 胸に散らかる 思ひかも 風掃き溜める 夜道の枯れ葉
令和三年十一月十六日
9
風の夜道
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昨夜の酒 醒めやらぬかも 小春日の晝 ほの痛き 頭を巡る 旅人牧水
令和三年十一月十二日
14
旋頭歌です。 酒の歌と言え...
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闇よりも 苦き珈琲入れ 褪せ初むる 秋月見上ぐ 夜のほどろかも
令和三年十月二十九日
13
不眠
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青蟲に 秋菜を別つ 我が心 佛と奢る 狹き庭かな
令和三年十月十八日
11
庭の菜っ葉は虫食いだらけ,。 ...
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この奧に まほろば有りと 云ひたげに 絢織る蜘蛛に 迷ふ朝かも
令和三年九月二十七日
12
女郎蜘蛛の巣が朝日にキラキラ
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狐にも 狼にもなり 我が指は 烟る月夜に 灯影乱れて
令和三年九月二十四日
9
雲乱れる月夜
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狐にも 狼にもなり 我が指は 烟る月夜に 灯影乱れて
令和三年九月二十四日
8
夜明け前の十七夜
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無きやうで あると思へど 有るやうで なきとも思ふ 秋の空かも
令和三年九月二十日
11
良いお天気だべし
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主人無き 玩具のやうな 猫ぢやらし 穗影漫ろの 小路哀しも
令和三年九月十一日
12
秋風に
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呑み殘す 酒の匂ひを 搖らしをり 弓月の明かり 窓より忍び
令和三年八月二十八日
12
気だるく
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鳴く蟲の 聲照り返る 光かも 醒める夜半ほど 月は美し
令和三年八月二十四日
13
不眠
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荒栲の 雲の衣を 剥ぐ月が 少し歪みて 秋語りけり
令和三年八月二十四日
15
雲間の月を。 とりあえず今年も...
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敗戦の 文字さえ書けぬ 国のあり 昨日認めず 明日などありや
令和三年八月十五日
9
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萩が枝に 香の烟の 絡みをり 暦ばかりの 秋と思へど
令和三年八月八日
16
8月7日の朝、お隣は新盆。
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風ほのか 陽水の歌 搖らめゐて うたた寢の中 夏雲になる
令和三年八月三日
11
「少年時代」
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夏日星 しばし伴せよ 暁に 細く尖れる 月昇るまで
令和三年八月三日
16
眠れない夜
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