KENさん
のうた一覧
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思ひ冴え 走る雨音 聽く夜半に 醒めて見る夢 散る花の夢
平成三十一年三月十一日
16
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みやこざさ 春の霙に 濡れ打たれ 凍え松陰 眞野川の岸
平成三十一年三月十日
9
「陸奥の真野の草原遠けども面影に...
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枯れ草に 埋もれ哀しむ 棚田にて 誰を呼ぶかは 鳴き交ふ雀
平成三十一年三月八日
16
三年前、飯舘村の山里にて。雀は里...
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濱邊より 逃れし人も 立ち行きて しづむ小窓に 燈る古梅
平成三十一年三月七日
15
8年目ともなると仮設住宅もほとん...
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いにしへの 寺濡らす雨 冷たくも 春寫るにや 彌陀の瞳に
平成三十一年三月四日
17
宮城県角田市の高蔵寺を。奥州藤原...
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思ひ寢の 夢の殘りに 同じかも 霞と消ゆる 春の朝霜
平成三十一年三月四日
15
先日の朝、郊外の畑に降りた霜を見...
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音も無く 花を呼ぶ雨 肩濡らす 春來る毎に 老い行く人の
平成三十一年三月一日
15
春の訪れは嬉しいがそのぶん年老い...
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松影に 大人になつてまた會はう 無垢の落書き 阿多多羅の裾
平成三十一年二月二十八日
16
「みちのくの安達が原の二本松 松...
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はるかぜに 迷ひ舞つつ いづこへと あるじ亡くした うぐひすの羽は
平成三十一年二月二十七日
14
ふくしまの土がおきなわの砂へ送る...
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曉を 傳へる星と 弓月の 明かりに凍え 道急ぐ影
平成三十一年二月二十五日
19
今週何時間寝たべか? 取り敢え...
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草枕 旅終へぬまま 逝く人を 弔ふ石に 東風と山茶花
平成三十一年二月二十三日
14
冬の終わりの塩の道にて。
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如月の 光の降れば 尚哀し 散れずに殘る 紫陽花の影
平成三十一年二月二十二日
15
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月影を互い踏みあい戯れし春は遠のく月満つる度
平成三十一年二月二十一日
4
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月に吹く 風も温めば 桂木の 霜とけ落ちて 白梅の上
平成三十一年二月二十一日
12
「黄葉する時になるらし月人の楓(...
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春隣 淡雪の間の 月燈り 心にふふむ 蕾寫せば
平成三十一年二月二十日
19
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淺春の うたかたの粒 枝に留め にほい立つかな 山里の花
平成三十一年二月十八日
17
福島市渡利の切り花畑を。梅、蝋梅...
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やわらかな 光の毛布に くるまれて 精霊うたた寝 古木の根元
平成三十一年二月十八日
15
久し振りに里山を徘徊。道を外れて...
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乳を乞ひ 母呼ぶ兒の 聲眞似て 春先の風 吹けど哭けども
平成三十一年二月十七日
14
口太山(くちぶとやま またはくち...
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まだ眠る 椿の魂を 見上げれば 朝陽に微か 春にほふ息
平成三十一年二月十五日
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魂=蕾 微かに、ほんの微かに春の...
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人智れず 霞櫻の舞ふやうに 人智れず舞ふ 夜半の粉雪
平成三十一年二月十四日
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冬終わる頃の雪に春終わる頃のの花...
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