KENさん
のうた一覧
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咲き初むる 薄紫の 擬寶珠に 緣教へむ 雨の一粒
令和二年六月二十一日
11
早朝に降り始めた雨と咲きかけのギ...
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雪散れば かの春を戀ひ 花降れば この春悔ゐて 今宵五月雨
令和二年六月十四日
11
行き散ればかの春を乞い花触ればこ...
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桑の葉と 風戲れて わらべ歌 萱の庵に 夢をさがせば
令和二年六月十三日
10
福島市民家園にて。 昭和以前の...
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藥師寺の 沙羅も濡れなむ 五月雨に たづみに写る 燈影に思ふ
令和二年六月十一日
11
インスタで「薬師寺」さんをフォロ...
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アンタレス 三時半ばに 南中す 闇は砂色 血色のまなこ
令和二年六月五日
10
蠍座α星。夏至の頃は夜明け間際が...
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低き月 瀬音包めば 時鳥 宵渡るかな 短夜惜しみ
令和二年六月四日
9
もうすぐ夜明け。酒飲んで騒いでい...
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狩れぬまま 夜明けて燕 群れ鳴けば 定め悟らむ 軒下の蜘蛛
令和二年五月二十八日
9
軒下の蜘蛛の巣を。 この季節黎...
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例うなら うつつ横目の 厭世主義者 雨に凍えて 飛螻蛄の這ふ
令和二年五月二十四日
7
灯りに迷い壁を這っていたトビゲラ...
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無垢と云ふ加密列の毒が虚僞と云ふ私のエンベロープをぼろぼろにする
令和二年五月十二日
8
5月の光を返すカミツレ(ジャーマ...
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紫の 垂水の上の 月の燈を 見上げて覺ゆ 溪の深みを
令和二年五月六日
11
藤の花越しの月。月齢13?14?...
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琥珀色 コンソメジュレを 浮かべれば 見たことも無き パリの夕暮れ
令和二年五月六日
7
Paris soir
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解脱とは 斯くなるものか 鬚爺 さみどりにほふ ベンチで昼寝
令和二年五月一日
9
マスクした人の行き交う駅前広場の...
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花水木 何ささやくと 上枝見ば 微かにスピカ ぬばたまの二時
令和二年四月二十五日
12
外灯にうつるハナミズキと雲の切れ...
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染め切れぬ 心内かな しろたへの すずしろの花 畑にひとつ
令和二年四月十五日
12
大根の花。
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この雨は 五穀育む 神呼ぶか 神は寝て待つ ひもじさを抱き
令和二年四月十三日
7
穀雨前ですが、、、 今日は...
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土匂う若菜の粥を口元に老いた農夫は童の笑顔
令和二年四月十二日
1
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こぞの春 令和千代田と 祝う人 今いずこへと 永田に捜す
令和二年四月九日
6
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向かいあい はだけた胸に 聴診器 白き手肌に 微熱わくかな
令和二年四月八日
12
今年から担当医が女医さんになりま...
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マスクして 若き婦警は 睨みおり マスクせぬ我 交番覗けば
令和二年四月八日
7
でかいお目目の婦警さんでした。 ...
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稚児抱き 風にそぞろの 黒髪に せめて飾れと 桜ひとひら
令和二年四月八日
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風吹く堤の径で見かけたお母さんを...
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