中野美雄さん
のうた一覧
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海はら渡る風に開きぬ花とべら海鳴り響動めども人帰り来ず
平成二十九年五月三十日
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モーツアルトと花々と神樣のことが 好きだつたきみは はや十四年
平成二十九年五月三十日
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日に透ける黄色きはなびらバラの花逝きにしひとの植ゑしこの花
平成二十九年五月二十六日
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葦原はさやぎ偲ぶや明明にささめき逝きけるかの言の葉を
平成二十九年五月二十六日
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朧朧と 赤紫の野薊の 搖れて戀ほしき きみの面影
平成二十九年五月二十五日
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あしはらのさやぎ思ほゆさやさやにささやき逝けるきみの言の葉
平成二十九年五月二十五日
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波響動む岩根に咲ける野薊のおぼろに搖れてきみの戀ほしき
平成二十九年五月二十五日
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赤きドアのアパートできみと抱きあひ語りあひし夢老ゐて忘れず
平成二十九年五月二十四日
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白み初めとおい潮騒もどって来雲雀ら鳴きだし きみはいない
平成二十九年五月二十三日
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柿若葉いまし逝く日にきらめけば遺しくれたる眼差し思ほゆ
平成二十九年五月二十三日
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海鳴ればきみを偲びぬ淨きをばひたすら慾りて獨り逝きたり
平成二十九年五月二十二日
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「アンポハンタイ」叫ぶぼくらを拔ゐて逝つた娘らのなかに君を見たんだ
平成二十九年五月二十二日
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夕影にきらめく杜に山鳩の鳴きて偲ぶや逝きたる人を
平成二十九年五月二十一日
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柿若葉の匂ふみどりに夕かげの幽くさせばきみを偲びぬ
平成二十九年五月二十一日
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大海と夕日溶けあふ荒磯に立てるきみかも頬の夕影
平成二十九年五月二十一日
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少女子の袖吹きかへす荒磯風獨り老ゐたる頬にゐたきかも
平成二十九年五月二十日
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聖餐にむかへる列の末にあり歌ひつつ歩むきみの姿よ
平成二十九年五月十九日
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田水に淡き火色さしきてきみ居まさぬ ときが再び動き始める
平成二十九年五月十九日
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あの白いアンドロメダ銀河との衝突、きみとの別れ、必然だった
平成二十九年五月十九日
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きみひとり逝くに遺せし言の葉を思いめぐらす青き日暮れに
平成二十九年五月十七日
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