中野美雄さん
のうた一覧
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さみだれの笹原わけて降りにつつみだれ絶えてやまた降りそむる
平成二十九年六月八日
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雨ふりつづく夜の明ければしののめの しのに愛しく朝どりのこゑ
平成二十九年六月八日
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さみだれの夜を降れる雨さはさはと葉群をぬらし汝がこころにも
平成二十九年六月八日
15
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風鳴りて桑の木搖りて雲走り絶え絶えにさす日のかげの黄金
平成二十九年六月七日
10
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鴎河原に夕日浴びをり汝もまた狂へる波を見捨ててきたのか
平成二十九年六月七日
9
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夕明りにほのかにしろき螢袋の 祕むるあかき斑 耀ふらむか
平成二十九年六月五日
8
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田雲雀の聲ひそやかに湧くなへに田水にさしくる朝の日のかげ
平成二十九年六月五日
11
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ほたるぶくろの俯く花のうちに浮かぶあかむらさきよ朝影のなか
平成二十九年六月五日
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しののめのうす明かりかも山法師てらせりさみどりの小さき花を
平成二十九年六月五日
8
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柿の葉が逝く日に挨拶、身籠れる雌花はうつむき夕かげのなか
平成二十九年六月四日
8
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今し逝く日と溶け合ふ海はら波響動むこの切岸も海桐の花も
平成二十九年六月三日
9
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花とべら寄る波響動もす切岸に散りのこる身を逝く日に染めて
平成二十九年六月三日
10
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横走り雲の切れ目の朝影に頭巾染めてや山法師立てる
平成二十九年六月三日
9
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海桐散る切岸に寄る波響動みつつ大海はらに黒雲の立つ
平成二十九年六月二日
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荒磯に寄り來る波の鳴るなへに大海はらに黒雲の立つ
平成二十九年六月二日
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曉のそらに閃く雷光を木末に仰ぐ山法師
平成二十九年六月二日
9
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花を終へし海桐のくろき枝をくぐり出づれば日の照る海はら見放く
平成二十九年六月一日
8
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よの下されしあま粒ささぐ柿若葉かがやく陰に身籠れるその花
平成二十九年六月一日
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出でぬ日に白頭巾搖りて山法師 青葉のうへに光あつめぬ
平成二十九年六月一日
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花とべら甘き香りをのこしつつ花は散れるを海鳴り響動み
平成二十九年五月三十一日
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