コタローさん
のうた一覧
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北風の強き古池一列に輕鴨たちが岸邊で耐へる
平成三十一年二月二十一日
5
北風。
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探梅やよちよち歩きの幼子が花を指差しニッコリ笑ふ
平成三十一年二月二十二日
5
幼子。
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竹林の奧より聞ゆ鵯の聲眞直伸びる竹に節あり
平成三十一年二月二十四日
5
竹林。
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春風に羽根を廣げて舞つてゐる烏四五羽が弧を描きつつ
平成三十一年三月八日
5
烏。
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御近所の雜種の犬は我に慣れ頭撫でればペロペロ返す
平成三十一年三月十四日
5
犬。
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生ゴミを荒らす烏も必死なりゴミに食べ物少しもあらず
平成三十一年三月十四日
5
烏。
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曙の空のキャンバス烏占め風に乘つかりふはりと飛びぬ
平成三十一年三月二十三日
5
烏。
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櫻にはまだまだ負けぬ梅たちの今日の一日よ永遠に殘れり
平成三十一年三月二十六日
5
梅。
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可愛らし顏して浮きぬ輕鴨の喧嘩もせずに仲良く暮らす
平成三十一年三月二十六日
5
軽鴨。
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滿開の花を見ながらウォーキング屋臺に惹かれあちこち食べる
平成三十一年三月二十九日
5
桜其の四。
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どこまでも廣がる大地どこまでも蒲公英の黄色咲ゐてにつこり
平成三十一年三月三十一日
5
蒲公英。
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狹庭にも雜草生えて生き生きと夏に向かつて決戰したる
平成三十一年四月二日
5
狭庭。
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春風に靡ゐてをりぬ物干しの洗濯物も生きるが如く
平成三十一年四月二日
5
洗濯物。
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愛されて花は人々近ずけど花瓣散りて香る哀愁
平成三十一年四月八日
5
花。
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この町の景色を變へて櫻咲く青空の下薄紅搖れる
平成三十一年四月八日
5
桜。
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移りゆく河津櫻は葉櫻へランドセルの子青空へ翔ぶ
平成三十一年四月十八日
5
ランドセル。
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坂道を自轉車漕いで投稿す女學生等の呼吸の激し
令和元年五月十一日
5
女学生。
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明易し町を歩けば野良猫が何か食べつつ我を見つめる
令和元年五月十一日
5
野良猫。
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ルリビタイジョウビタキの青美しき水飮み場へと飛んで行くなり
令和元年五月十三日
5
美しい、青い鳥を見つけた。翡翠で...
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水張りて潤ふ田にも夕日差す水面兩手でそつと掬へり
令和元年五月十七日
5
夕日。
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