コタローさん
のうた一覧
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初時雨に空ゆく鳥も姿消し一日を翼たたみをるかな
令和三年十一月九日
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風誘ふ五月の道の足元にけな氣に咲きぬ小さき花たち
平成二十九年五月十三日
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一生懸命作りました。
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萬緑や街に飛び交ふつばくろめ夫婦揃つて子育てしたる
平成二十九年六月十七日
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闇黒の苦しみの中悶えてる一條の光僅かな希望
平成二十九年六月二十日
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雨上り狹庭に出ればダンゴムシ太古の姿で群れてをるなり
平成二十九年六月二十一日
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一人居の部屋に積まれり本の山頂上からの景色が見たし
平成二十九年六月二十二日
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強くても「ゴジラ」「怪物」似合はない藤井四段は謙虚な「天才」
平成二十九年六月二十二日
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七月のボール遊びの幼女たち只それだけではしやいで笑ふ
平成二十九年七月一日
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汗流し文句を云はれ仕事するそれでも給料入れば嬉し
平成二十九年七月十一日
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炎天の最中に在りて吹く風は緑も搖らす優しさを以て
平成二十九年八月一日
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暑い時に吹く風は、とても心地良い...
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大きなるショウリョウバッタの骸には小さな蟻が早や群がりぬ
平成二十九年八月六日
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ショウリョウバッタ。
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道端で擦れ違ひたる白き犬何度も何度も我を振り向く
平成二十九年八月九日
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犬。
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白球に青春賭けるユニフォーム汗と泪と土で汚れる
平成二十九年八月九日
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高校野球。
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日傘差し立ち話する老人が「健康あつてのこと」と云ふなり
平成二十九年八月二十二日
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日傘。
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蜻蛉がふはりと摑む草の葉にじつとしたまま羽根を上下す
平成二十九年八月二十七日
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蜻蛉。
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錆び附ゐた自轉車倒れ草むらに夏は終はりて蜻蛉がふはり
平成二十九年九月十四日
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自転車。
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しとど降る雨に似合つたCDをあへて探しぬ獨りの時間
平成二十九年九月十六日
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台風。
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朝ぼらけ生ゴミ荒らすカラス見て怒る氣もなくそつと立ち去る
平成二十九年九月二十八日
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カラス。
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草むらの四方に廣がる蟲すだく姿隱して優しく屆く
平成二十九年九月二十八日
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虫すだく。
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古の武具書畫眺め上野城天守登れば秋風涼し
平成二十九年十月三日
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上野城に登りました。展示品は見応...
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