コタローさん
のうた一覧
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三毛猫がじつと見つめる塀の上人の世界を人より知りぬ
平成三十年四月二十三日
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三毛猫。
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青空の大きな景に靴紐を直せば小さき花の咲きけり
平成三十年六月一日
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青空。
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眞白な壁とシーツと枕から眺める窓に映る緑葉
平成三十年七月二十七日
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真白な。
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腕時計外した後の白い肌日差しが僕を燒ゐてくれてた
平成三十年八月十日
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腕時計。
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寢たきりの母に電話で諭されし健康こそが一番幸せ
平成三十年八月十二日
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母。
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泪より笑顏の方がずつといい少し自分に贅澤をする
平成三十年八月十二日
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涙。
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颱風の去りて青空廣がりぬ洗濯物も干されて笑顏
平成三十年八月二十五日
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洗濯物。
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一疋の蚊がゆつくりと我の手の運命線を歩ゐてゐたり
平成三十年八月三十日
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すみません改作しました。
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青空と緑と自由勝ち取つて我は大地にしかと根を張る
平成三十年八月三十一日
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青空。
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稻田より姿の見えぬ蟲すだく心落ち着く綺麗な音色
平成三十年九月七日
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稲田。
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例へれば將棋の駒の「歩」の我も一歩一歩で「金」にもなれる
平成三十年十月九日
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昔、学校の先生が、天才になるな、...
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カラフルな花壇の花をひとつづつ巡り巡つて飛びたる秋蝶
平成三十年十月十一日
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カラフル。
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言の葉は不思議なものよ時としてナイフにもなり翼にもなる
平成三十年十月二十四日
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言の葉は時として誤解を招くことも...
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子は愛し自由自在な發想で坂を轉がるボールに泣きぬ
平成三十年十一月二十四日
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公園には沢山の家族連れが居て、親...
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千羽鶴祀つてありし野佛に誰かの愛が花を供へる
平成三十年十二月一日
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野仏。
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手水場の冷えたる水に手を清め母を想ひて兩手を合はす
平成三十年十二月九日
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手水場。
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香ばしいパンの竝びぬパン屋さん道行く人をふんはり包む
平成三十年十二月十九日
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パン屋さん。
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初御籤「吉」を引きつつ讀んでみる感謝の氣持を持つて生きよと
平成三十一年一月三日
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御神籤を引いたら吉でした。特別良...
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山茶花の雨に濡れたる花瓣の泪の如く散つてゆくかな
平成三十一年一月十五日
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山茶花。
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薄紅の花瓣五枚ちらほらと可憐なままに十月櫻
平成三十一年一月二十五日
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十月桜。
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