ななかまどさん
のうた一覧
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夏のくることを嬉ぶ日は遠く酷暑の夏を尻目にかける
令和六年八月二十一日
11
子どもの頃は夏休みのある夏が待ち...
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人われに悟られぬよう鳴き始むツクツクボウシ秋が来るらし
令和六年八月二十日
10
ほかの蝉が鳴き終わる夏の終わり頃...
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葉をたたく雨の礫がせわしなくたたいて過ぎる葉月ひと雨
令和六年八月十九日
10
このところ挨拶がわりに夕立ちがや...
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水という形なきもの芋の葉の上で気儘な姿で踊る
令和六年八月十八日
12
里芋の葉に朝露が載っています。 ...
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人生の初めにありし戦争を亡母は詠みおり昭和の日記
令和六年八月十七日
15
昭和9年生まれの亡き母は子供時代...
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誘われて帰るわけではないけれど来世は良いと風がささやく
令和六年八月十六日
12
台風が近づいているので早めに送り...
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もし我が翡翠なれば総身をコバルトブルーに染めて飛びたし
令和六年八月十五日
10
カワセミを見る機会がありました。...
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良しとしよう小さき夢を明日に持ち今日をちからの限り生きたら
令和六年八月十四日
12
酷暑でヘタリ気味ですが 明...
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迎え火を焚けばちちはは帰りきてこの一年の些事を報せる
令和六年八月十三日
10
迎え火を焚き父母や先祖をお迎えし...
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夏の夜に爆ぜる花火のせつなくて美しききらめき儚き風情
令和六年八月十二日
10
お盆の花火大会が各地で開催されま...
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兵として三十一で逝きし祖父八十回目の盆はもうすぐ
令和六年八月十一日
15
祖父は昭和19年に中国で戦死しま...
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核の剣いたずらに振りまわすことひろしまながさき死者は許さず
令和六年八月十日
11
核の戦力を誇示して相手国を威嚇す...
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年どしにおぼつかなくなる足取りに老いとはこんなことなのだろう
令和六年八月六日
14
今回は登山道のハシゴに苦労しまし...
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一歩づつ山毛欅の木漏れ日浴びながら古希の白神ありがたきかな
令和六年八月五日
12
古希の記念登山に青森県の「白神岳...
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育ちすぎたる胡瓜一本見つけたりセーヌの岸辺にぎやかな朝
令和六年八月一日
12
オリンピックの開会日に二の腕ぐら...
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信号は見たはずだったが身のうちをつらぬくように汗のながるる
令和六年七月三十一日
12
もしかして今通過した信号はと冷や...
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直角に花をつけたるウバユリに几帳面なる友の重なる
令和六年七月三十日
11
今の時季がウバユリの花期です。茎...
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車にて走りておれば突然にイノシシ横切り下句の出でず
令和六年七月二十九日
9
山道を車で走りながら一首考えてい...
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駅前の店はおおかた閉ざされてシャッターの壁無表情に建つ
令和六年七月二十八日
11
郊外の大型ショッピングセンターに...
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顔あげて背筋伸ばせばすいすいと空の無辺が宇宙へとつづく
令和六年七月二十七日
11
朝の散歩は暑くなかったので ...
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