ななかまどさん
のうた一覧
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はびこれる白く匂える十薬は母亡きあとの新たな店子
令和二年六月三十日
13
母の手入れしていた樹下の空き地は...
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十八の若き心に会いに来て北の大地に胸おどりたり
令和二年六月二十九日
15
道東の標津を半世紀ぶりに訪れまし...
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さとすことさとされること無くなりて静かに暮れる初夏の夕暮れ
令和二年六月二十七日
9
六十代後半、諭してくれる親は無く...
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梅雨さむき水無月の朝つばくらめ子らのためにとしきりにしばし
令和二年六月二十六日
12
雨の降る梅雨寒のなか 親燕は何...
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懐かしき「おてんとさま」と言う声に天を見あぐる日食の夕
令和二年六月二十五日
10
日食を見ようと集まっていたら、お...
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桃色に峰吹く風を染めるようにユートピアンのイワカガミ咲く
令和二年六月二十三日
11
高山植物のイワカガミは梅雨の時期...
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食べ終えて切なきものにさくらんぼ出すを惜しめる口なかの種
令和二年六月二十二日
10
今が旬のさくらんぼは好物です。
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水無月の風さわるとき粘りある夏の憂いの予兆が霞む
令和二年六月二十日
12
湿った風と黒い雨雲を見ると、いよ...
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つめあまきことを悔やんでいるうちに庭の苺にヒヨの不意打ち
令和二年六月十八日
8
期限切れの優待券を見つけたり、熟...
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朝刊は梅雨に入れば玄関にポリの袋でよそゆきの顔
令和二年六月十七日
6
販売店のご苦労に感謝です。
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遠きほど白を極めるワタスゲを自在にゆする峰の清風
令和二年六月十六日
12
湿原のワタスゲを見に行ってきまし...
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網戸より入る冷気に気づくとき闇ねばるごと夏が近づく
令和二年六月十五日
8
湿度の高い夏の夜は過ごしづらい季...
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さわやかに入梅つげる予報士の指す前線は傷口のよう
令和二年六月十二日
10
前線下での各地の大雨は日本列島の...
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感動はいつでもふいにあらわれて追憶の日々なぞる蛍火
令和二年六月十日
2
些細なことに感動した幼い日の記憶...
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走り梅雨今夏の備え如何様に雨と台風コロナと猛暑
令和二年六月十日
8
気候変動で災害が多発する季節にコ...
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威を張りてわれに押しよす山並みもレンズ通れば行儀の良さよ
令和二年六月七日
7
残雪の残る山並みをカメラに撮りま...
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足腰の衰え思い見あげれば山の雪線高くなりたり
令和二年六月五日
7
もう稜線の残雪まで登る足腰の力は...
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来る夏を透視したとき現し身は緑の田波吹きぬけてゆく
令和二年六月四日
7
今日は快晴で湿度が低く、午睡で気...
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もっちりとミヤマキリシマ花もてば蝶とわれとは行きつ戻りつ
令和二年六月三日
8
ミヤマキリシマツツジは盛り上がる...
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ままならぬこと多き日はゆるがせに足に頼りて夕焼け小焼け
令和二年六月二日
12
滅入ることが多い時には歩いて気分...
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