ななかまどさん
のうた一覧
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川なりに歩いておれば春の水ふゆのあくたを次の街へと
令和二年三月十五日
9
もうすぐお彼岸です。 川の土堤...
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見上げれば赤布標識あたらしく雪の季節を歩く人あり
令和二年三月十四日
11
雪に隠れた登山道を歩く時に 目...
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どれほどに縋りついても言の葉はわれの姿の先をゆきたり
令和二年三月十三日
11
納得できる言葉に会えるのも 出...
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冬耐えて辿りつきたる蝶ならん傷つく翅に蜜を汲みゆく
令和二年三月十二日
6
菜花の花に飛んで来た蝶は いた...
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波やすく穏やかなりし砂浜に還らぬものを待つ人は居る
令和二年三月十一日
10
黒い大きな波が全てを呑み込んだ九...
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エコバッグ購いきたりて思いたり蒼き惑星傷つけしこと
令和二年三月八日
8
便利さに慣れて 当然のことのよ...
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信号は高き位置よりわれを見て事故おこすなと青ともすなり
令和二年三月六日
8
最近信号機がLEDに更新 され...
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色のなき林たどれば春の目は膨らみはじむ蕾に止まる
令和二年三月五日
13
山に行ってみたのですが 暖冬と...
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三月のひかりと風はさすりたり猫柳の穂わたしの春だ
令和二年三月三日
10
春の入り口にネコヤナギは現れます...
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ヒヨドリはしたたかな知恵見せながらひもじきなかに冬越さんとす
令和二年三月二日
10
鉢ものの「万両」の実を 猫の留...
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朝はまた朝につながり三月の雨は内より若芽を延ばす
令和二年三月一日
11
三月の雨は木々にとって 優しい...
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蕗の薹くろき土から芽吹くときさびしい冬のため息を吐く
令和二年二月二十九日
8
ふきのとうが顔を出すと 春は近...
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さりげなく風の通れば揺るぎなく微笑みておりクリスマスローズ
令和二年二月二十八日
9
花のない季節のクリスマスローズは...
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鉄輪のおと届きたる窓窓に活計のありて明かり漏れくる
令和二年二月二十七日
7
夕方に電車で移動していると 家...
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福島のこと伝えてよアサギマダラ時うつむきて人もがき居る
令和二年二月二十七日
2
まだ帰れない故郷があり まだ残...
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われにして涙と怒りと喜びを心のままに短歌は器
令和二年二月二十六日
11
三十一文字はしっかりと わたし...
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シルバーの三割引を使うときあさき角度にリクライニング
令和二年二月二十四日
5
後ろのビジネスマンがパソコンを操...
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風花の舞う日なれども足腰のうずき感じて春待つ心
令和二年二月二十三日
11
今日は小雪が降る寒い一日でした。...
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ひといろに透きたる空に誘われて冬田のなかにゆらり白鳥
令和二年二月二十一日
11
きょうは良く晴れました。 透ん...
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一生とは夢とうつつの砂時計ガラスの中の細きながれよ
令和二年二月十九日
11
ドリップ珈琲を作りながら砂時計を...
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