ななかまどさん
のうた一覧
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格子樹のみどりのなかを風に舞うポプラがはなつ雪華の夏
令和元年七月二十日
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十勝の格子状防風林に植えられたポ...
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朝の陽はうねりゆく丘なでながら十勝岳へとまとまり集う
令和元年七月十日
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梅雨の間にするりとぬけた山の尾は海のいろ溶く夏の山なり
令和元年六月二十二日
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立ちあがる雲は脚あるように発つ樹氷の消えし蔵王の嶺に
令和元年六月二十日
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川明かりとぎれとぎれに夕河鹿きく耳澄みて闇すすみおり
令和元年六月三日
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吾よりも早く起きたりほととぎす夜の帳が一声に開く
令和元年五月二十日
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小さき風紫の筆あやつりて「の」の字「の」の字や藤棚の下
令和元年五月十五日
5
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湧き上がる森の緑の勢いを優しく写す田の水鏡
令和元年五月十一日
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掘られゆくことを許され竹の子が空へ空へとはつらつと伸ぶ
令和元年五月十日
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竹林の維持の為に残された竹の子が...
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柿の芽と林檎の花がようやくとたどりつきたる山峡の郷
令和元年五月八日
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此処彼処かわずのしげく鳴く声が田の面離れて立夏の夕べ
令和元年五月七日
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色湧きて八十八夜の雑木山木々の笑いて山の笑いて
令和元年五月四日
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気を揉みて咲きだしたるや八重桜八十八夜の夜露に竦む
令和元年五月二日
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今日は立春から数えて八十八夜。霜...
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この春も思いのかぎり二輪草いなせなスプリングエフェメラル
平成三十一年四月二十八日
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スプリングエフェメラル=春の儚い...
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代掻きの田水の上をつばくらめ吾に見せたり南国の赤
平成三十一年四月二十七日
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代掻きをしていると燕が寄ってきて...
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いとけない青い早苗の双葉にも黄金の実り忠実やかに見ゆ
平成三十一年四月二十五日
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稲の苗のニ葉期にも秋 の実りに...
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散る花は時あやまたず花筵萌黄の色を待つばかりなり
平成三十一年四月十六日
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木漏れ日にそそと咲きたる岩団扇べにの薄絹まといて四月
平成三十一年四月十四日
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ブナの森では春一番の花がイワウチ...
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菜の顔のクロムイエロー深まりて優しく揺する蝶の羽かぜ
平成三十一年四月十日
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天の隅しろくぼかして花辛夷冬の名残りの陸奥の山
平成三十一年四月四日
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