ななかまどさん
のうた一覧
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ちろちろと火を焚くことなくなりてやるせなきこと何に燃すべき
令和五年一月三十日
18
焚き火のオレンジ色と揺れを見てい...
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生命線短き手のひら拡げつつ転生思う湯上がりの夕
令和五年一月二十九日
16
生命線が短いんです。 父母とも...
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芽吹たる玉葱いくつ吊るされて雪の下なる春土を恋いぬ
令和五年一月二十八日
17
吊るして保存している玉葱に芽が出...
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久慈川の氷花の流るる岸辺には春はまだかと梅の蕾みは
令和五年一月二十七日
13
茨城県大子町を流れる久慈川には厳...
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食べやすいようにと餌を移すとき猫の野生や爪立て答う
令和五年一月二十六日
10
丸い餌椀の中央に食べやすいように...
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田や畑がひと色となる雪の朝白き広野をそぞろ歩かん
令和五年一月二十四日
13
夜降った雪が白いキャンバスを作り...
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保ちゆく寂しさ幾つ思いつつ脚に貼りたる膏薬におう
令和五年一月二十三日
12
冬の運動不足を補おうと一万歩を欲...
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切通しやがて越えれば鎌倉の強者どもの夢たゆたえり
令和五年一月二十二日
13
「鎌倉殿の13人」は終わってしま...
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地に還る落ち葉踏みしむ石の段辿々しかり色即是空
令和五年一月十七日
16
お寺に用事で出かけたのですが ...
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たかだかと土盛り上げる霜柱北風熱く共鳴しおり
令和五年一月十六日
13
今朝は強い冷え込みと北風で霜柱が...
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凍空に冬風呂敷は広がりて曼荼羅のごと星は散らばる
令和五年一月十五日
19
冬の空は澄んでいて星がひときわ綺...
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箱根山思い研ぐごと駆け登る思い込めたるたすき重たし
令和五年一月十三日
11
箱根駅伝の五区を走ったランナーの...
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空にある重き雪蓑脱ぐように雪降り積もる会津寒中
令和五年一月十二日
15
雪蓑(ゆきみの)=雪国で雪の日に...
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大量の洗濯物をたたみおり妻が丁寧に生きてゆくこと
令和五年一月十一日
12
毎日毎日洗濯物をたたむ妻に感謝で...
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気に入らぬ人に蒟蒻売りませんどこかの国にあなたは似てる
令和五年一月十日
11
「手作り蒟蒻」の店の主人はなかな...
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装いて晴れ着の歩幅となる娘らを追い越しはせず就いてゆきたり
令和五年一月九日
14
「成人のつどい」の帰りでしょうか...
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仏師彫る一本造りの鑿あとが仏となりて全ては祈り
令和五年一月八日
12
立木を鑿で彫り込んだ観音像に会っ...
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つらきこと全てを拐う鬼のごと背中を強く掴む北風
令和五年一月七日
15
今日の散歩は風上を避けて歩きまし...
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初春の空に鴎がさんざめく海に光となりて飛びゆく
令和五年一月六日
14
新年の空に鴎の初飛びを見に行きま...
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北風に雪が弾んで飛び交えば遠き日の子ら眼裏にくる
令和五年一月五日
12
今日は一日中雪催いの北西の風が強...
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