八慧(やゑ)さん
のうた一覧
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変幻に色を重ねる冬もみじ夢にも見える願いのように
平成二十八年十二月五日
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展望のもみじ見下ろす露天風呂冬の日差しがうららにひかる
平成二十八年十二月五日
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滴るは音沙汰なしの人恨みこぼす涙か冬草の露
平成二十八年十二月三日
6
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長い夜は面影映す寒灯がともっていても途絶える夢路
平成二十八年十二月二日
6
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大根が煮えるのを待つ一人酒煮えても誰も来なくてもいい
平成二十八年十二月二日
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朝日受け白い息吐くシルエット夢の一夜は眩しさの中
平成二十八年十二月二日
4
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冬の日の光りの中に君の影そしらぬふりで佇んでいる
平成二十八年十一月三十日
6
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今もなお囲炉裏で鍋を囲んだ声が蘇るあの冬の宿
平成二十八年十一月三十日
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街の夜イルミネーション輝いてハートマークに冷たい木枯し
平成二十八年十一月二十九日
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ほとほとに逢えないままに過ぎて行き枯葉を舞わす冬が始まる
平成二十八年十一月二十九日
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久々の君が差し出す焼き芋は出会った頃を蘇らせる
平成二十八年十一月二十九日
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一人寝る時雨の夜は淋しくて面影だけに憂き身をやつす
平成二十八年十一月二十八日
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散り敷いて時雨の色が滲む朝逢えない頬に冷たい雫
平成二十八年十一月二十八日
5
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夢でさえ逢えないままに今はもう銀杏が散って冬が始まる
平成二十八年十一月二十七日
6
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逢えなくて怨みの色が極まった冬のもみじが散り急ぐ朝
平成二十八年十一月二十七日
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恋いわびる身にはせつない南天の実に雪が降りかかってる朝
平成二十八年十一月二十六日
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澄む空の冬の匂いに急かされて熟れた蜜柑が手折られている
平成二十八年十一月二十六日
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熟れたまま取り残された冬柿が小さな鳥に突かれている
平成二十八年十一月二十六日
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年かさねひとめもかれた冬の日をひとり静かに過ごすのどけさ
平成二十八年十一月二十六日
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たぐいない夢をきずいた歌垣の時雨に濡れて色が溶けてく
平成二十八年十一月二十六日
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万葉集にある歌垣・嬥歌を詠んだ高...
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