田中ましろさん
のうた一覧
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答えなどないんだよって言う空を否定できない恋が揺れてる
平成二十二年十一月十六日
11
秋空はいつも正しいことを言ってく...
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音をたてプラットホームに流れ込む電車(さよなら)唇を噛む
平成二十二年十一月八日
5
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たいせつな人だ あっとうてきに夏のひまわりみたくまっすぐな目の
平成二十二年十一月八日
6
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秋空に霞めばきっと見失うくらいの恋だから離せない
平成二十二年十一月八日
3
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さよならを香りたたせる雨が降る 嫌いじゃないと好きの狭間に
平成二十二年十一月八日
6
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愛されていたのでしょうね 君のいた場所だけずっと温かいのは
平成二十二年十一月八日
11
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もう一歩踏み込んでみて 逃げながら刺したナイフじゃ僕は死ねない
平成二十二年十一月六日
9
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夜が明ける前の薄暗闇みたく恋はわくわくするものだった
平成二十二年十一月六日
3
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恋をする気などなかった よく売れる小説のはじまりは唐突
平成二十二年十一月六日
4
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おやすみは終わりの合図ではなくてやさしさを明日へ運ぶ船です
平成二十二年十一月六日
3
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ライオンになりたいネコは渾身の力を込めて鳴いた にゃー
平成二十二年十一月六日
8
にゃー
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白ヤギは食われてしまう恋文と承知の上でポストへ入れた
平成二十二年十一月二日
19
いいのです、届かなくても。
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たいていのことはあなたにつながってしまう(電車の軋む音まで)
平成二十二年十一月二日
10
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がんばれと書いたメールを送れずに保存フォルダでこっそり泣いた
平成二十二年十一月二日
13
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ぼくたちは背中合わせで笑いあう 手を伸ばしても届かぬように
平成二十二年十一月二日
5
届いてしまったら、壊してしまう。
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フリスクのケースに指輪を閉じ込めてあなたに会える日の夢を見る
平成二十二年十一月二日
2
カラカラと鳴るほどに鼓動は強く脈...
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ふつふつと生まれた嫉妬を乱暴に折ってたたんで胸にしまった
平成二十二年十月十日
2
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「いちばんであるひつようがありますか?」「あなたもだれかのいちばんですよ」
平成二十二年十月十日
9
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笑うほど重心は低くなってゆく 恋が愛へとかわるのだろう
平成二十二年十月十日
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立ち止まるために僕らは手をつなぎ微笑みあったわけじゃないよね
平成二十二年十月十日
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