北上 詩迷さん
のうた一覧
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薄れゆく祖父の孤影に掻き暮れる 花冷える月に思い巡らす
平成二十八年十一月十七日
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罪の復唱に溶けゆく夕闇を流れる声は音も無いうた
平成二十九年三月十八日
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死ぬるまで君を忘れて生きようか 静かの海に空白を聴く
平成二十九年三月二十一日
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植物呼吸
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キリストの イエスがノーで あったなら 僕らはきっと 自分を信じた
平成二十八年九月二十日
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振り返り 見知らぬヒトへ さようなら 再会の無い 出逢いだから
平成二十八年九月二十日
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歩み去る 貴方の横顔 待ってよ ネェ 声を殺して 慟哭した夜
平成二十八年九月二十日
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灰白へ 染まりし髪と 虹彩と 痩せた体と 父との記憶
平成二十八年九月二十五日
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幸福の一般論をそらんじた宗教家たちの弔鐘が鳴る
平成二十八年十月二十三日
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幾つもの季節を見捨て待つ人は孤独にふれて声も失う
平成二十九年三月二十一日
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絶縁の黄昏にほろり月光が紅雲透かし射し込むうつろ
平成二十九年三月二十二日
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薄闇の空に縫い込む暗涙をいつか幼く愛せる日なぞ
平成二十九年三月二十三日
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国境にやがて親しい冬がおき何も残さず冷血の花
平成二十九年三月二十九日
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空の青 斷崖に立ち 仰ぎ見る 悲しいでしょう 苦しいでしょう
平成二十八年九月二十一日
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彼女の手 遠い記憶の彼方にて 幻想として壊れ続ける
平成二十八年十月二日
5
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朝もまだ 夢のかたちに擬態する淋しいはずのフィラメント
平成二十九年三月二十日
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私が目覚めるまで灯り続けるフィラ...
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無邪氣ゆゑ 慾は憎惡し 解放し 靜かな發狂 青春の死體
平成二十八年九月十九日
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我が子の眼 くりぬき贄し 恐山 三途の川の 氾濫により
平成二十八年十月十一日
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寺山修司の田園に死すを見ました
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晩秋よ 千樹万葉 散り々りて 木枯らしを吸い 人の子と知る
平成二十八年十一月三日
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ア 死にたい 烏丸御池の ネオン光 反映させた きらめく川で
平成二十八年九月十九日
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