車海老ナリスさん
のうた一覧
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ぬばたまの黒き衣は蝙蝠の羽結ぶとぞ心得つるなり
平成二十八年七月十八日
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いすくはし赤き勇魚を継ぎし君きよげににほふ衣のひらめき
平成三十年六月二十三日
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空に満つ大和のありさまをさをさし赤きをとこと君を覚えず
平成三十年六月二十四日
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虹たちぬ赤きいさなの波の花狩人知るや清げなるもの
平成三十年六月三十日
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ますらをの握りこぶしのありたけで他人の部屋で苺つぶして
平成三十年七月八日
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霧ふかし嘘とバイクに乗せられてクリスマスまで走ってゆこう
平成三十年七月十日
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我が罪の雨を降らせし人の世に光の満ちて虹かかりけり
平成二十八年七月三日
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あやかしの我は飛蝗となりにけり青きこの身は人の世のため
平成二十八年七月五日
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我が占の宿世にそむき消えゆかむ乙女ありけり鏡のうちに
平成三十年六月二十五日
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ちはやふる荒神の白と黒あぎとふ世人の奇わびしく
平成三十年六月二十六日
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空言を心にとめて立つ霧や赤き衣に腕とほさず
平成三十年六月二十八日
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春の庭光のどけき一日を死ぬか生きるか芽キャベツのケーキ
平成三十年七月七日
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空寒みおもてぞ見ゆる冬日和水に落つらば我が身もこほらむ
平成三十年七月九日
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あさみどり草をむしれどせんなくて土に根ばかり残しけるかな
平成三十年七月十一日
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闇月夜「きみ」と「あなた」を恋う我に鎧つややかヴィオロンしめやか
平成三十年七月十二日
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橘の咲くや睦月の冬の宵清き眼に甲虫映す
平成二十八年七月三日
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鷲一羽この星守る群れの中おぼえず大猩々となりにけるかも
平成二十八年七月三日
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空に満つ大和の鷲の羽赤し異世の獣と群れぞなしたる
平成二十八年七月四日
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ちはやふる神命やあかつきの舟の真闇あぎとなりけり
平成二十八年七月五日
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あかねさす光の国ゆ来たるらしさしもかなしき星の青さよ
平成二十八年七月六日
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