萱斎院さん
のうた一覧
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夕暮れの玉津島山風なぎて また漕ぎかへる海人の釣り舟
令和三年五月十六日
7
夜になれば,ちゃんと家に帰ってき...
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若の浦にみちくる潮の白波の 浜の松が枝きみにたゆたふ
令和三年五月十五日
9
南を見やれば,あの方の悲劇が思い...
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沖つ風かひなき舟を辺にかへせ 美保のうらみに寄す波がごと
令和三年五月九日
8
京に残された女院のこころはいかば...
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ゆく春を惜しむ雨ふる山ぢさの たむる涙とあひ散るぞうき
令和三年五月六日
8
ちさの花は,たまった雨露といっし...
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きみ植ゑしふぢなみ寄する嵐吹く 春日の苑に夏ぞ来にける
令和三年五月二日
11
嵐のような風…春日の藤は大丈夫か...
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春はゆきとふ人もなきわが庭に 散りぬる花をはらはでぞ見る
令和三年四月二十日
9
散り積もった花は,誰にも踏まれて...
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風さそふ花恋ふひともあすか川 いつしか間遠となりにけるかな
令和三年四月七日
7
桜も散り果てて,恋も終わり…♪
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春の夜に花のさかりのたゆたへば 月にこがるる焔とぞみる
令和三年三月三十一日
10
満開の桜が月あかりに炎のよう…♪
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恋ひこひてさくら花だにやすからじ 咲かばかならず散ると思へば
令和三年三月二十六日
8
桜が咲き始めて,心が浮き立つはず...
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よの花のほほゑみぬると聞きしより そらに浮き立つしずこころかな
令和三年三月十七日
7
今年の開花はずいぶんと早いんだと...
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月たちぬ 佐保の小川のささなみの寄る辺なきよに花つぼむらむ
令和三年三月十四日
8
季節はめぐって,今年ももうすぐ花...
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いで立ちてまてどすかさぬ桃の花 まぼろし追ひしきみにあらなくに
令和三年三月十一日
9
桃の色にあなたが見た幻は…♪ 本...
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みなみかぜまだ春あさき佐紀の野に 芹摘むきみが袖ぞそよめく
令和三年二月二十一日
9
まだ枯れ草の色だけど,明日香から...
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あるじなき庭のあはゆき消ゆる春きみが袖にぞやどりてしかな
令和三年二月十五日
4
まだ雪の降る春…あなたのところへ...
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天かける雲のすがひていたるとも いたくな降りそ宮城野の雨
令和三年二月十五日
11
ひどい雨風にならなければいいけど...
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いにしへのみやこ偲びてむめの花 にほひそめぬる空ぞゆかしき
令和三年二月六日
11
寧楽のみやこを恋しく思った人に…...
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雲隠る生駒の峰の手向けより 伊豆手の舟にむめの香やらむ
令和三年一月二十七日
7
暗峠では,もう梅がほころび始めて...
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たまきはる命の果てと見し夢の すゑとも知らで待ちゐつるかな
令和三年一月二十三日
10
想いつづけていても…♪ 本歌 集...
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影たえて朽ちし松の戸雪降れば 春を知れとや落つるたまみづ
令和三年一月十七日
9
どんなに冷たくても,やっぱり春は...
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うすらひに池のかがみのうは曇り 春とほけれど月ぞ惚かする
令和三年一月十四日
12
池の氷のおもてに映った月が,春で...
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