萱斎院さん
のうた一覧
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はなびらの何方よりか舞ひ来ぬる 花のあらしの今宵吹くらむ
平成三十一年四月九日
7
気がつくと,部屋の中まで桜の花び...
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春の雨 降りなばふりねいたづらに 花の涙と人や知るべき
平成三十一年四月五日
15
春の雨,降るだけ降ったらいいわ…...
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さわらびの野にもえ出づる春されば 袖のこほりも風にとくらむ
平成三十一年四月三日
12
野原に蕨が首を出す季節になって,...
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おぼろ月 きみ来ぬ宵のうたたねの 花散る夢に濡るる袖かな
平成三十一年三月二十九日
11
おぼろに霞んだ月を眺めてて,知ら...
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花咲けばやがて散るとは知りながら なほ待つ人ぞこころかなしき
平成三十一年三月二十七日
13
桜が咲いても,すぐに散ってしまう...
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よのなかにうつろひゆくは梅散らす 人のこころの霞なりけり
平成三十一年三月十九日
11
霞み立つ頃になると梅が散っていく...
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うつろへば昔のひとの香もかすみ むめ散る宵にわたる鐘の音
平成三十一年三月十六日
13
季節が変わっていくと,昔好きだっ...
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年ふれど二葉に生ふるあふひ草 うつろふ人の心知らむや
平成三十一年三月六日
15
幾年経ても,賀茂の葵は二枚の葉が...
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奥山に散りつもりたるもみぢ葉を わけてぞ出づる若菜摘む春
平成三十一年三月三日
9
あなたが寂しいと言った,奥山に散...
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春の宵 梅が香おつる袖のうへ 涙まとはずいやは寝らるる
平成三十一年二月二十八日
5
まるで袖に落ちたように香ってくる...
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ながむれば霞に暮るる桃の花 思ひたえつる春の苑かな
平成三十一年二月二十六日
11
淋しげに暮れていく春の一日…満開...
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須磨の浦 春のゆふぐれむらさきに 霞わたるもあはれなりけり
平成三十一年二月十九日
8
昔,彼が隠棲したときも,春の海の...
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いにしへの古ものがたり海石榴市の 咲くてふ花ぞしのばるるかな
平成三十一年二月十四日
8
灰色猫さまのくださったお歌への返...
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冬ごもり朽ち葉にかくる下みづの 流るるこころなど凍つらむや
平成三十一年二月十三日
8
冷たい風に,枯れ草に隠れて見えな...
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風やめば闇にほのめく梅の花 昔の袖の香とぞ知らるる
平成三十一年二月九日
10
今夜は月が出てないからその姿は見...
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とけて寝ぬ冬の夜の床さえさえて 凍つる月影袖みがく夜半
平成三十一年二月四日
7
ひとりだと落ち着いて眠れない,寒...
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凍つるよの片敷く床もつらからじ 逢ひかたらひし昔思へば
平成三十一年一月二十七日
9
ひとり寝る冬の夜は寒いけど,そん...
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寝さむれば木枯らしふけぬ 片敷きの凍つるさむしろ時雨乱れて
平成三十一年一月二十一日
5
戸を揺らす夜更けの木枯らし…ひと...
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遠き春 つらき時雨に濡るるとも 古りずもにほへ我が宿の梅
平成三十一年一月十六日
9
まだまだ春は遠いよね…けど,この...
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散り果てて木の葉がくれもなき空に 横雲かかる冬の月影
平成三十一年一月十一日
11
木の葉が散ってしまって,よく見通...
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