橙田千尋さん
のうた一覧
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暑すぎる! 工事現場のカラーコーンとけてケチャップになったみたい
平成二十八年八月二十二日
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書きかけのノートの最後赤文字で「自殺志願者はレモンを持つな」
平成二十八年八月二十一日
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中央線快速新宿を出ますと虹のふもとまで停まりません
平成二十八年八月十八日
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世界にはたくさんの曲線がありうちの猫にも昔はあった
平成二十八年八月十五日
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読点に名前全てを食べられた藤岡弘、が作るコーヒー
平成二十八年八月十二日
2
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猛暑日をきっと知らない野良行列夕焼けの方角へとのびる
平成二十八年八月九日
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蝉たちが一週間で歌う曲僕は何年かけるのだろう
平成二十八年八月七日
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おとといに洗ったズボン足とおすさよならはまだ乾かないのに
平成二十八年八月二日
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眠れずにホットミルクに祈りつつ月光をティースプーンで垂らす
平成二十八年七月三十一日
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今日もまた肌寒い日だ神様に分けてあげたい夏のカプセル
平成二十八年七月二十七日
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アパートの隣の部屋から神様が作りすぎたと持ってくる夏
平成二十八年七月二十六日
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今日もまた雨のチケット使えずに枯渇していくサイダーのダム
平成二十八年七月二十五日
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ありあわせで作った夜を見せようかあれはハッカドロップスの星
平成二十八年七月二十日
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真夜中の孤独は全て足裏に優しい点字ブロックのふくらみ
平成二十八年七月十七日
6
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充電が切れさようならスマートフォン満月だけを画面にうつす
平成二十八年七月十三日
6
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ご自由にどうぞと書かれた紙たちを空に投げ出す自由に暮らせ
平成二十八年七月九日
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上履きに高橋麻由美と名前書き私が私をしまう放課後
平成二十八年七月一日
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牛丼にかけた七味はかたよって思い浮かぶは惑星の肌
平成二十八年六月二十九日
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気まぐれに2階の廊下駆けだした時に自由の匂い感じる
平成二十八年六月二十七日
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増えなくていいから優しくなりなさいポケットのビスケットを撫でる
平成二十八年六月二十六日
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