もなこもちさん
のうた一覧
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音楽に100パーセントで対したくスマホの画面を消して目を閉づ
令和五年六月二十九日
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毛糸玉あまれて何者かになることもなく一冬をゴロゴロ過ごす
平成二十八年三月二十五日
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外国のみなさんようこそ一年で一番綺麗な季節の日本へ
平成二十八年四月三日
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お花見の団体さんをやり過ごしシャッターチャンスを狙う坂道
平成二十八年四月四日
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夕食後 もいちど外に出ようかな 星がきれいな金曜の晩
平成二十八年四月八日
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金曜の大宮駅にザワザワが高まっていく午後六時過ぎ
平成二十八年四月二十二日
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美容院から帰り鏡と向き合って目のふちの皺に毛くずを拾う
平成二十八年四月二十四日
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新入社員の男女 電車での会話 親しくないからこその饒舌
平成二十八年四月二十六日
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熊本の得意先から郵便が今日届いた馴染みの筆跡載せて
平成二十八年四月二十八日
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悪妻と呼ばれようともモーツァルトひとりが愛してくれるならいい
平成二十八年五月十三日
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劇場の暗闇に身を置くことが心の闇を払う習慣
平成二十八年五月十三日
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客席の明かりに急かされまだ映画の世界に居る人ふらふらと出る
平成二十八年五月十四日
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恥さらしながらちょっと苦しみさえしながら歌を作るのはなぜ
平成二十八年五月十九日
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「工場長、虹でてますよ」「へえ、本当」外に出て一緒に空見ましたね
平成二十八年五月三十日
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母と一緒にここに来られたらよかったな 花が大好きな人だったから
平成二十八年六月五日
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列車事故と聞き誰かの命を思わない自分の遅刻だけを気にして
平成二十八年六月九日
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どの駅で降りても同じ景色なり街に建つビルみなチェーン店
平成二十八年六月三十日
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いつもとは違うドアから乗る列車 わずかでも変わりたい今日だから
平成二十八年七月十二日
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ライブの後何も聞かずにいたい今日は音の記憶を上書きしない
平成二十八年七月十二日
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ただ青く水と空とがあるばかり海に漂う点なり我は
平成二十八年七月十八日
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