桜枝巧さん
のうた一覧
(カテゴリー:恋愛 並び替え:新着順)
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イヤフォンと他人の言葉を詰め込んで揺れる電車と右耳ピアス
平成二十八年十月三日
8
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君を映す水溜まりの影揺れぬよう僕はそうっと咳をしたんだ
平成二十八年十月一日
12
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こっそりと水に油をたらすようなそういう君だ、優しい君だ
平成二十八年九月四日
6
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どうせまた明日はやってくるんです 耳たぶ引っ張り練る白玉粉
平成二十八年九月三日
8
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ぷくぽことラムネのビンは泡ぐみて私に夏の終わりを伝ふ
平成二十八年八月九日
8
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目薬をさして見上げる涙星僕の言葉は届いてますか
平成二十八年八月九日
3
涙星(なみだぼし)涙で滲んた星灯...
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ありふれたぼくのなみだもすくうやうぽつりぽつりと翠月はうかぶ
平成二十八年八月九日
0
翠月(みつき)月のように明るく、...
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例えれば恋告月の浮かぶ下君の小指の爪を切ること
平成二十八年八月九日
6
恋告月(こいつげつき)告白したそ...
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「覚えてる?」残暑見舞いの向日葵はあの時なくした片道切符
平成二十八年八月八日
6
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この夜を折り畳んでツルにして君の元へと飛ばしてみようか
平成二十八年八月八日
5
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向日葵の黄色に溶けゆく君がいてゆっくりとするまばたきひとつ
平成二十八年八月八日
5
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「青春」と云う名のラベルで栓をした硝子水へと鎮めるリンゴ
平成二十八年八月七日
2
「硝子水」サイダーやラムネと言っ...
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知らぬ声、知らぬ音楽「知らぬ」といふ優しき波に包まれてゐる
平成二十八年八月七日
9
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例えば今僕が虫へと変わったら、君はさ、僕を叱ってくれる?
平成二十八年八月六日
3
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例えるなら氷に触れた瞬間のこと「そうか私は恋をしたんだ」
平成二十八年八月三日
2
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目玉焼きの醤油一滴落ちてくる瞬間はまた恋に似ている
平成二十八年八月二日
3
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自販機で君が飲んでるコーヒーの隣に並ぶおしるこを買う
平成二十八年六月三十日
8
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「五分待って!」帽子を取りに行く君の鞄を持っていられる幸せ
平成二十八年六月十九日
7
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小夜中に叩き潰しし蚊の最期はらりと咲くは儚き花火
平成二十八年六月十八日
5
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初恋の終わりを告げる香りとは淡藤色のあじさいと知る
平成二十八年六月十八日
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