まろさん
のうた一覧
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雨の朝天気予報はしたり顔デイパックには単行本を
平成二十八年二月二十日
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天麩羅にして食ぶるのは蕗の薹春の苦味を味はふ大人
平成二十八年二月二十四日
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水田にメロンの皮を投げ込めばジャンボ田螺の馳走となりぬ
平成二十九年六月五日
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蝉時雨川のせせらぎ兜虫花火大会ああ夏が来る
平成二十九年六月五日
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紫陽花の紫色になりたくて辣韮漬けを一日十個
平成二十九年六月八日
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エメラルド・グリーンの声「別れよう」土曜の朝に五月雨の降る
平成二十九年六月十七日
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贋作と呼べばさもしきシャガールもコピーと呼べば洒落た絵になる
平成二十九年六月二十二日
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心根に広がる原を野焼きして思ひ出全部焼き払ひます
平成二十八年二月十日
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春なればふわと浮き立つ心あり浮きたうなくもありぬべしかな
平成二十八年二月十七日
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働いて食ふ寝る遊ぶ人は皆春夏秋冬ホモ・サピエンス
平成二十八年二月二十四日
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暖冬で灯油使わず円高で価格も下がる恋に似てをり
平成二十八年二月二十四日
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夢尽きぬ山鹿灯籠浪漫かな百華百彩夜を彩なす
平成二十八年二月二十七日
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重力の使命夜空に流れ星地球の長き安寧遥か
平成二十八年二月二十七日
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梅が枝に留まる目白の二羽三羽輪切り蜜柑を啄ばんでくれ
平成二十八年二月二十八日
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斜めから別れ話を告ぐる君その唇は射程圏内
平成二十九年六月五日
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吾は思ふ俳句短歌を例へれば俳句は写真短歌は日記
平成二十八年二月十三日
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早春のこの角度から見る君は憂ひを帯びた白黒写真
平成二十八年二月十四日
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現代の女性が詠んだ恋愛の短歌に見入るとくに春宵
平成二十八年二月十五日
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出で立ちを気にして歩く君だから風も悪戯雨も意地悪
平成二十八年二月十六日
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夕凪や波と風とに身を任せ流離ふ日々を懐かしみつつ
平成二十八年二月二十二日
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