ほたるさん
のうた一覧
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躊躇なく閉じた電車のドアの中 君の静止は切なき絵画
平成二十一年四月二十二日
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食道の中を毛虫の這うような 嫌悪の日々にも美しき空
平成二十一年四月二十二日
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疲れたる君の弱気を見透かせば 我の存在主張するしたたか
平成二十一年四月二十二日
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五月闇が 胸をゆるりと締め付ける わたしを引き寄せ守ってください
平成二十一年四月二十一日
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坂上の葉桜緑見上げれば 木洩れ日射して 素直な喜び
平成二十一年四月二十一日
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君となら サラダとビールでシアワセに アボカド、生ハム 寂しい夜に
平成二十一年四月二十日
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誰か詠む言葉ひとつで突然に 煮え立つシチューのような不安が
平成二十一年四月十九日
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手折りたる真白き花を可愛がり ワイングラスに入れ包み込む
平成二十一年四月十九日
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道端の花を手折りて連れ帰る 略奪されし真白き花よ
平成二十一年四月十九日
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赤ワイン一滴染みるノートには 愛しき恋の言葉たちあり
平成二十一年四月十八日
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まどろみの涙の理由が解らない ただあの人に抱かれる心地して
平成二十一年四月十八日
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我在りて、我在りてこそ君在ると 自分自身を抱きしめている
平成二十一年四月十八日
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人は何故 生まれるのかと 湧き出す疑問 シンプルすぎて死ぬまで解けない
平成二十一年四月十七日
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教室の先生の声美しく「妹」と呼ばれてみたいと切望
平成二十一年四月十六日
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死と向き合った歌人 山上憶良 千三百年を越えてリアルに
平成二十一年四月十六日
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輪郭がトロトロ溶けるアイスクリーム そんな月夜は一人がいいよね
平成二十一年四月十六日
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こんな日はずっと一緒にいたいよと 十数文字の言葉届けり
平成二十一年四月十六日
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切なくて 君に逢うたび苦しくて 吐き出したいものまだ胸にあり
平成二十一年四月十六日
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降る雨よ思う存分泣けばいい 朝まで泣いてそれからどうするの
平成二十一年四月十四日
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私の中で勝手に成長する君は サプリメントか鎮痛剤か
平成二十一年四月十四日
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