ほたるさん
のうた一覧
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わが好む桜は淡い灰色の曇天に咲くさくら貝なり
平成二十二年四月五日
5
明るい青空の桜もきれいですが、わ...
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かすみ草「ベビーブレス」と例えられ悲しいほどに無垢なる白かな
平成二十二年三月二十八日
6
「赤ちゃんの吐息」とは、すばらし...
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開花する 夢見る蕾清めるか。浮世絵のごと細き雨降る。
平成二十二年三月二十五日
6
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十七時三十分の空の端沈みきれない光の危うさ
平成二十二年二月八日
5
毎日同じ時刻に同じ道を通り空を見...
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人格を持った高層ツインタワー狭間に遥か切なき雪富士
平成二十二年二月四日
2
まだ、かすかに見えます。どうかそ...
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曲線に空を引き裂く寒月の匂いに満ちた漆黒の夜
平成二十一年十二月二十一日
9
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一葉の枯葉が堕ちる冬の朝 大地に抱かれる陶酔の時
平成二十一年十二月十五日
4
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ベランダに命全うしたる蝉 きっと迷いはなかっただろう
平成二十一年八月二十四日
3
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ひぐらしの声降り注ぐ木陰闇 次元の裂け目 見えた気がして
平成二十一年八月二十三日
2
かなかなの声を聞いていると、周り...
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後ろからフワリと肩を抱くような秋の気配の空気曖昧
平成二十一年八月九日
4
今年の秋は、すぐ後ろに迫っている...
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通勤の遊歩道に咲く花は ただ愛らしく命短く
平成二十一年六月九日
2
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紫陽花の青紫のかたまりは 何を秘めてか斜めにうつむく
平成二十一年六月五日
2
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雨音と小鳥の声とピアノとを ゆるゆる混ぜるお薬のような曲
平成二十一年五月二十五日
2
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ベランダの小さな箱の小さな芽 精一杯に雨を求める
平成二十一年五月二十三日
2
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灯のともる間際の街の頼りなさいつもの店の窓越しに見る
平成二十一年五月二十一日
2
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紫陽花の堅き小さきつぼみには 刹那の望みが潜んでいます
平成二十一年五月十九日
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紫陽花よ 君が最も美しく 咲く朝をきっと見せてください
平成二十一年五月十七日
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虹立つ空 雑多な街もつかの間の夢をみている夕暮れ時に
平成二十一年五月八日
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坂上の葉桜緑見上げれば 木洩れ日射して 素直な喜び
平成二十一年四月二十一日
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空気緩み つかみどころのない月が 傾いてゆく窓越しの春
平成二十一年四月十三日
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