リクシアナさん
のうた一覧
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その切符 あるならポイント替えたげる Nゲージから空にC62
平成二十八年二月十六日
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朝焼けを映す車窓にベルを待つ始発の風に季節連れ行く
平成二十八年二月十六日
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如月の彩光あそぶアトリエに残り香煙る君のキャビネの
平成二十八年二月十五日
13
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アトリエの君の机上のとりどりに紛れる小箱 終の雪降る
平成二十八年二月十四日
14
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枕辺に遠く単車の響き聞く騒ぐ孤独をマフラーに吐き
平成二十八年二月十四日
21
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券売の窓口ガラス曇りなく出納刻む花崗岩の皿
平成二十八年二月十三日
14
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雪溶けて百葉箱の顔のぞく春ひそやかに廃校の庭
平成二十八年二月十三日
91
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水超しに歪む一輪ガーベラに春問わずして優しさを飲む
平成二十八年二月十三日
18
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「お疲れ」と軽やかな声 今が好き カーテン薄く籠る逆光
平成二十八年二月十二日
17
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さかのぼる旅路の分岐 路傍祠に 尋ねし道は心の往路
平成二十八年二月十二日
13
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活け直し今朝に開くは大輪のカサブランカの一番の花
平成二十八年二月十二日
13
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十字路のコールタール塗りの電柱の歌声集会はり紙白く
平成二十八年二月十一日
14
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恋すれば眠れぬ夜も泣く夜も腫れたその目に映る星なく
平成二十八年二月十一日
18
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会話なく過ごす終日 父娘なら それも良しかと入れる茶の湯気
平成二十八年二月十一日
27
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熊の子も夢みる頃かタンポポを氷と土の間の春を
平成二十八年二月十日
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水を替え もいちど活ける地味な花 法事の花に華無きにしも
平成二十八年二月十日
13
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八重咲きのトルコ桔梗の憂鬱を晴らせるほどの技量ではなく
平成二十八年二月十日
13
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水色のソーダが濁り膨れてくグラデーションのソサエティーに居る
平成二十八年二月十日
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メソメソの声聞き騒ぐ夜の胸二月の鬼を匿ったままで
平成二十八年二月十日
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巡礼に似たる心の恋の枷 水面に小花 死せるオフィーリア
平成二十八年二月九日
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