リクシアナさん
のうた一覧
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蝉しぐれ止みて嵩ます積乱雲稲田をわたる一陣の風
令和六年八月十一日
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草いきれ細き轍の田舎径夏雲うつす廃校の窓
令和六年八月十一日
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炎天下なつくさ絡むバス停でサイダー瓶の汗を拭いつ
令和六年七月十四日
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わかみどり弥増す枝に風ぬけて早苗田ゆるる閑なる里
令和六年五月十九日
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故郷の時報サイレン聖五月医局机のスクリーンセーバー
令和六年五月十一日
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春暮るる黒土ぬくみ萌えいずる菜圃の畝に桜ふりつむ
令和六年四月二十九日
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つかれの身に亞麻の衣は肌寒し白湯にやはらぐ夜半の鈴蟲
令和五年九月九日
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あんなに暑かったのに…。
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荒天の気流に遊ぶ鳶のかげ晩秋の孤独を謳歌する
令和三年十一月二十三日
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大樹伐る木こり二人は米寿なりチェーンソー唸る秋の里山
令和三年十一月七日
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伐採の谺渡りて天高し出征記念の七本の椴松
令和三年十一月七日
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ごめんなさい。詠み直しました。
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代掻きの水面を満たす五月空あぜに溢れる蒲公英の花
令和二年五月十六日
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皆さま、お元気でしょうか?
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賑わいも宴も無けれど春の暮れ花はただ咲く誰がために咲く
令和二年五月三日
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白き峰ふゆを生き抜く山野草もゆるも果つも森羅万象
令和元年十一月十三日
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末枯れて落ち葉に埋もるる獣道あかき十六夜あきを照らせよ
令和元年十一月十二日
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バケットの肌理を零れる百花蜜遠いラジオを秋風に聞く
令和元年九月二十三日
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草紅葉ゴンドラ揺るる旭岳冬を迎えに雲海を往く
令和元年九月二十三日
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五センチを上げた車窓の草いきれ故郷うるはし過疎となれども
令和元年八月九日
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端末のアラーム鳴りて夕立雲時計仕掛けに夏は去り行く
令和元年八月四日
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朝市の桶に溢るるトルコ桔梗もとめて眩し逃げ水の道
令和元年七月十五日
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故郷は樹齢の底に横たわり摘む手なくして実桜熟れる
令和元年六月二十九日
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