竹本未來さん
のうた一覧
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偶然に月の欠伸を見てしまい大きな秘密ひとつ抱えた
平成二十二年一月二十五日
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しなやかに折り重なつた溜め息が 押し花として時間を止める
平成二十二年八月二十五日
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熱により回路が故障しているの今は砂嵐しか見えない
平成二十一年一月十八日
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ゆるゆると銀色の帯流れてく あれが時間と指さし教え
平成二十一年一月二十五日
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少しだけ此処からずれた世界なら君の隣にいられたのかも
平成二十一年三月九日
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君のその眼鏡の奧の三日月に薄っぺらな嘘はがされてゆく
平成二十一年五月二日
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目の前を時間という名の蝶が優雅に通り過ぎてゆく今
平成二十一年六月二十一日
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そんな風に過ごしてみたい。
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草原に白いピアノが置いてあり雨の奏でるカンパネラ鳴る
平成二十一年六月二十三日
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「ケータイを落としたことがある」なんて眩しすぎるわ私には無理。
平成二十一年七月六日
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落としていないか常に確認している...
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きらきらと着飾るだけの恋愛に青いインクで終止符を打つ
平成二十一年七月七日
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しなやかな箏線として浮き上がる魚が描く水面の曲線
平成二十一年七月十一日
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どんな音で水を弾くのだろう。
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真夜中のお散歩に出るソーダ味の宇宙のカケラ口に含んで
平成二十一年七月十三日
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嘘つきの烙印を頬におされる赤みを帯びた掌がたの
平成二十一年七月二十四日
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猫の眼でスロウシャッター切るぼんやりと世界に張つた薄皮を剥ぐ
平成二十一年八月十六日
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伝う雨 優しい朝日 うたう星 あなたのものよ 蓋を開けましょう
平成二十一年八月二十六日
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花嫁の為のお料理、花、ドレス。花婿の為だけの花嫁。
平成二十一年八月二十八日
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実は最近、式場見学のあらしをして...
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滑らかな素肌のうえで線なぞる眠り失った儚げな舌
平成二十一年十月三日
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なめらかに音もなく愛注ぎ込むもう遅い恋の抜け殻へと
平成二十一年十月十九日
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秋の葉で有刺鉄線着飾る夜 言の葉紡ぐ月は満ちてく
平成二十一年十月二十九日
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お題「有」でつくった俳句に、7・...
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恋人はマトリョーシカのシステムであなたはきっと最後の一人
平成二十一年十二月十五日
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