鴎さん
のうた一覧
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ポケモンで現実逃避しきれない社会という名の怪物がいる
平成二十八年六月十二日
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慰めを求む心に音楽を注ぐ世界が変わらぬままで
平成二十八年八月二十二日
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夏が消ゆその青空のきらめきを微温き風もて我に残して
平成二十八年九月九日
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筑前煮美味くなったら大人だと言ってみるなり獅子の往く頃
平成二十九年三月二十七日
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山の宝石箱や〜
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何もかも我より多く手に出来る人々なぞはああしてやりたい
平成二十九年六月八日
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恵まれたやつしね
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性欲と仄悲しみと弓道着機械ポチってまた死んでゆく
平成二十九年六月八日
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小鳥はちゅん僕はわんわんないている愛されないでいたのはだあれ
平成二十九年六月二十日
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処理をする弁当洗濯風呂性欲爪切る気力果てた平日
平成二十九年十月四日
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恋愛のはじまり、おわり、同じ距離 初々しさと余所余所しさで
平成二十九年十月十日
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消費期限過ぎたおにぎり ピザのあと腹に入るるはただ逃避なり
平成二十七年十二月八日
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希死願望街を歩けば降りかかる殺意願望より強きかな
平成二十七年十二月十二日
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じろじろり我見るきもいおっさんにすぐ禿になる魔法をかけり
平成二十七年十二月十二日
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孤独をり吐いて嵐か絶音か乙未よ宇宙を殺せ
平成二十七年十二月十三日
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仄暗き部屋に灯りを燈さんと窓にゆく手は写真機に伸びて
平成二十七年十二月十三日
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明日から逃げるようにてぜんざいを食うて夜ふかしいとつらき哉
平成二十七年十二月十三日
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項垂れてぬるま湯に入る二十五は今日も我が道歩いて居らず
平成二十七年十二月十五日
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明日がくる時計を見れば胸痛む秒の流れに流される儘
平成二十七年十二月二十日
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明日なぞ来るな来るなと嘆けども何もわからず目が覚める朝
平成二十七年十二月二十日
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真暗きこの世の果てに家を建て兎を飼って月を見てよう
平成二十七年十二月二十二日
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眠たきは現実逃避し続けて睡眠時間削ることなり
平成二十七年十二月二十三日
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