ももンがさん
のうた一覧
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亡き人のからだを街に嗅ぎ分けて後を追う夏 路地に逃げ水
平成二十八年八月二十六日
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しんでしまったのかい?
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歯ブラシが二人そろって青だったどちらが変えるか初日にもめた
平成二十八年八月二十六日
4
ゆずらない二人
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胸板で息がつまって目が開く世界でいちばん幸せな朝
平成二十八年八月二十七日
4
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いつも険しい顔 きみのためだけに蜜をつくったからだを褒めて
平成二十八年八月二十七日
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「本当は、白は嫌い」と言っていたきみの柩に すみれの花を
平成二十八年八月二十八日
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ひとのにおい溶かした唾液を呑まされて悦び酔える なるほど、恋だ
平成二十八年八月二十八日
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泣き臥してわたしは焦がれた腕の中残り香の朝、四十九日目
平成二十八年八月三十日
4
来てくれたんでしょう
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陽に透ける 融け合い夢見る者ふたり畸形の繭は孵らずに死ぬ
平成二十八年九月一日
4
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雪娘、そろそろ大人になりなさい紅さし送る二月の緋梅
平成二十九年二月九日
4
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嘲笑で親に反抗してみろと成績の良い無邪気な友人
平成二十七年十月三十日
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あなたにはできるのだろうけれど、...
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飛ぶように各駅停車も走ります終着駅のさみしいベンチへ
平成二十八年五月三十日
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泥破る蓮を搜しに苦界より裸足で驅ける背と背に繩目
平成二十八年八月二十六日
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駆け落ち、もしくは足抜け
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きみの手と三大欲求離さずに極夜の町へ夜逃げといこう
平成二十八年八月二十七日
3
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我にとり最初で最後の喫煙者愛しききみの灰皿に志願
平成二十八年八月二十八日
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ヤンデレ。
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今 知恵のある人生きるは 死ぬためなり祖先の骨を気管に詰めよ
平成二十九年五月八日
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酔芙蓉 唇引き寄せ吸うときは花のほかには目移りせぬよう
平成二十九年八月十六日
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蜜の夕 ふたりで一冊めくる今秒針止めて死にたかったの
平成二十九年九月四日
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図書室の秋
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友人の姿になつて立つてゐる私の机の横のゾンビ
平成二十七年十月三十日
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ハロウィンですね。朝教室に入って...
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魂は心臓にあると信じてる君の頭骨 飾りたい欲
平成二十七年十二月三日
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ヤンデレの呟き
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サンザシに似て甘酸っぱく くちの中ぺたぺたするの きみとの夜は
平成二十八年八月二十七日
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