中森 つんさん
のうた一覧
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血液の色した浴衣に帯しめて見るのは咲いた花か散る花
平成二十七年七月三十一日
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からころん浴衣姿で微笑んで無垢な少女がやたらと憎い
平成二十七年七月三十一日
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お互いの汗を共有しあえない夏なんてもう終わってしまえ
平成二十七年七月三十一日
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暗雲の関係に降る蝉時雨あなたは夏の最後の記憶
平成二十七年七月三十一日
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虫ピンで蠢く蝶の腹を刺す子供のなんて無邪気な瞳
平成二十七年七月三十一日
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いつの日か「朝よ起きなきゃ遅刻だよ」そんな優しく子を起こしたい
平成二十七年七月二十八日
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投げ出した夢も希望も将来も拾うからまだおやすみなさい
平成二十七年七月二十八日
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膝枕しているときのやわらいだ眉間のシワの深みへキスを
平成二十七年七月二十八日
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燃えるならゴミだっていい あなたすら私の居ない枕に慣れて
平成二十七年七月二十八日
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誰からも求められずに朝となる可燃物から捨てていくのよ
平成二十七年七月二十八日
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つまさきをついばんでいる唇で早くこっちをむさぼって、ねえ
平成二十七年七月二十五日
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気温さえ急上昇でこんなにもクーラーのきく部屋で、発熱。
平成二十七年七月二十五日
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夢うつつあなたの腕に抱かれつつ汗をかくのは気持ちいいこと
平成二十七年七月二十五日
4
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ふれあったところから汗ばんでいく最後はとけて水になるかも
平成二十七年七月二十五日
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やまないで蝉時雨たちやめないでしたたりおちる汗、二人分。
平成二十七年七月二十五日
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てのひらをかざして空は今日も青 優しくなんてない紫外線
平成二十七年七月二十二日
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真っ黒な両手で探したかったの埋めてしまったやさしさの種
平成二十七年七月二十二日
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げんこつをされてごめんを言い合ってまた遊べたね真夏の日差し
平成二十七年七月二十二日
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下ろしてはならない拳握りしめ肘まで伝う覚悟の血色
平成二十七年七月二十二日
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振り上げた拳をそっとひらいたら指の隙間に広がった青
平成二十七年七月二十二日
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