深谷真雪さん
のうた一覧
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飛ぶための力たくわえ伏している墜ちた鳥はまだ生きている
令和二年十二月九日
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夜明けまで眠れなくなって幾月か今夜も目が覚めてしまった
令和二年十月三十日
2
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金木犀ひと夜のうちに咲きにけり訪ひし神の残り香纏ひ
令和二年十月十五日
4
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世のすべて雨は濡らすへだてなく巨大な街も無力な我も
令和二年十月十日
3
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我の中棲む怪物の正体を突き止めた今なら向き合える
令和二年八月二十五日
3
自分の中で暴れる″何か″の正体が...
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もう少しあともう少し離脱したレースに戻り走り出す日は
令和二年八月二十二日
5
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名残すら残さず霧は消えゆきて誰の記憶にも私は居ない
令和二年七月七日
5
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荒れ狂う嵐に向かう背中たちを支えるひと欠片でありたい
令和二年五月一日
5
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名ばかりの春 微笑みが消えてゆくいつもの春が戻る日はいつ
令和二年四月十七日
4
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詠うしか出来ぬ日があるこぼれ出る水に歯止めが効かないように
令和二年二月八日
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人の身でヒトアレルギー 病とは言えず耐えて耐えて生きる
令和二年一月十五日
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人間なのに、直接人と接するのがど...
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変わらない自分と変わった自分とを知る久し振りの面接にて
令和二年一月十五日
5
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熱すぎて触れられそうもない炎わたしは人を直に愛せない
令和元年十二月二十二日
4
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社会という海の岸辺でこつこつと小舟を直す 空は暮れどき
令和元年十二月二十二日
5
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うつむけば揺れる水面に映るわたし見るほど歪む クビ通告後
令和元年十二月十六日
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漕ぎ出した途端に小舟熔けだした社会という名の海の片隅
令和元年十二月十六日
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逃げはしない目をつむることも泣くこともひたすら歩く この眼見開き
平成三十年十二月九日
6
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夜明け前 ひとりきり立つ無人駅 見上げれば空 どこまでも蒼い
平成三十年十二月九日
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いてもいい?いなくてもいい?いないほうがいいのかも?いや、誰も気にしてない
平成三十年十一月二十四日
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生存はしています今いる場所は真っ暗闇で先は見えない
平成三十年十一月十六日
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とりあえず 生存しております ...
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