さるさん
のうた一覧
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先の月笑ひつ語る友の逝くわが寂しさをいかにとやせむ
平成二十二年四月二十二日
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いま突然の訃報をうけ、呆然として...
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わが孫に手をひいてもらひデパートへこれじゃ「じじいの日」とよぶべきか
平成二十二年五月五日
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「好きなもの買ってあげるよ」と出...
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昼下がり蝉の鳴く声うたた寝のわれを起こしぬ読みかけの本
平成二十二年七月三十日
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桃色の花房ゆれてけふもまだ猛暑日つづくさるすべりかな
平成二十二年八月二十一日
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残暑じゃなくて、暑中真っ盛り!
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ひぐらしの声さえ聞かぬ炎暑日に生きる気力を失ひぬわれ
平成二十二年八月二十五日
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秋は四季から外されたのでしょうか...
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わが友の訃報を聞きて冬の陽に友を悼みてこころ凍りぬ
平成二十三年一月二十一日
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中年になってからの友人…糖尿の検...
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やわらかな陽につつまれる庭の木々残雪も消へ春香ただよふ
平成二十三年二月十三日
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三連休の最終日はふんわりとした晴...
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あの年のけふも残暑の照りつけし中学一年わけもなく泣く
平成二十三年八月十五日
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神州不滅を信じていた私は、虚無感...
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手づくりのチョコレートもち孫娘来りてわれに「義理じゃないよ」と
平成二十四年二月十日
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体調不良だったのに、微笑む孫が、...
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五分咲きのさくらの枝を売る店になぜか涙をこぼすわれなり
平成二十四年三月二十三日
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商売だから仕方がないとは思うけれ...
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じいじいにチョコ頂戴と求むればわが孫娘ウンと頷く
平成二十二年二月十三日
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「明日はデートなので、今夜渡すつ...
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幽府の霊魂も泣くか今日の雨 炎暑も去りて肌寒くなり
平成二十二年九月二十三日
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長袖のシャツに着替えました。 ...
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うたのわの友と深まるこころの輪秋深まれど寂しくもなく
平成二十二年十月六日
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ひとりじゃないということが億劫な...
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採血の痛さ感じぬ看護師の優しき笑顔冬の陽が映へ
平成二十三年一月二十五日
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今日、病院の検診日でした。たまた...
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やわらかな春の淡雪少しづつ老いしわれにも望み届けむ
平成二十三年三月七日
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ガラス越しに縁側から庭を見ながら...
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年重ね七十余り九歳のけふ誕生日 子ら孫ら集ふ
平成二十三年十月十六日
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70歳台最後の一年を、どう生きる...
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咲き遅るわが庭の梅小さくて一つの枝に紅白の花
平成二十四年三月十九日
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毎年紅白の梅花を咲かせるわが庭の...
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いのちとははかなきものと知りながらわが身にせまる 生とはなにか
平成二十一年七月三日
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人間のいのち。生の意味。生きてい...
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かじかんだ手をあたためるわが孫のあかき指先 両手でつつむ
平成二十二年一月二十七日
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寒い公園で遊んできた孫の手の指を...
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身も冷へこころも寒き春寒の春を待ちぬる老ひわれひとり
平成二十二年二月八日
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寒い、寂しい、温かさがほしい。 ...
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