羯磨さん
のうた一覧
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彼の人の名字を言いしその後に おのが身の名を呼びたき心
平成二十七年五月二十六日
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おのが身の名字を言いしその後に君のその名を呼びたき心
平成二十七年五月二十六日
7
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薄暗き君を見つけずコニャックの瓶に火ともすシネマの明り
平成二十七年五月二十一日
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見馴れたる町の広場の噴水を君が見せんと我をとどむる
平成二十七年四月二十六日
4
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奥底に差し込んでくる彼の人の口紅ほどの冬の夕焼け
平成二十七年三月十四日
2
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淋しいか 君が訊くから淋しいと言おうかいっそ泣いてみようか
平成二十七年三月十二日
5
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片思い秘めつつ友は笑いつつ ただ懐かしき夕暮の空
平成二十七年三月十一日
3
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胸ぐらを掴む武骨な掌に 奪われにけりおのが心は
平成二十七年三月十一日
1
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掻きやりしその黒髪の筋ごとに ふるえし心 ハープの如く
平成二十七年三月十一日
2
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月見れば額にかかる椰子の葉の雫を払う 彼のてのひら
平成二十七年一月五日
7
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初めてを捧げし人は未だなく十八歳のクリスマス過ぐ
平成二十六年十二月二十五日
5
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錠前の如きイヤリングを外し 耳には彼の言葉が残る
平成二十六年十二月二十五日
6
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星一つ浮かべていたる都市の空 うばたまの闇に例えたき人
平成二十六年十二月十五日
2
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烏羽玉の闇に例えるべき人へ 冬の夜空に 星の一粒
平成二十六年十二月十五日
2
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心には何故かあなたが映る故 清水の如く澄みたい私
平成二十六年十二月十二日
1
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失愛の我に似たりや空蝉を 見ればつくづく 脱ぎたき我が身
平成二十六年十二月九日
4
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幾重にも重なる波を見てしより 彼の柔肌を 海と思へり
平成二十六年十二月八日
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孤悲、古非、來ひ、想ひを千々に綴れども下心ある恋にぞありける
平成二十六年十二月七日
3
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なんとなく懐に手を入れたれば寒さはつよく胸に至りぬ
平成二十六年十二月六日
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百歳の長寿がもしも貴方なら我は生きたし 九十九歳
平成二十六年十二月六日
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