己利善慮鬼さん
のうた一覧
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風往かば形見を春の花にして君は旅立つ遥けき夢へ
平成二十七年三月二十二日
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掠れても青き空より届くのは遥か彼方の花の雄叫び
平成二十七年三月二十二日
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耐え難き雨の飛礫に息は絶え月臥す空に暁を見る
平成二十七年三月十六日
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人知れず落ちて蕾は春風に幸せを見るただ夢を見る
平成二十七年三月十二日
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望まれて生まれてきたと言う君の霜焼けの頬伝う涙は
平成二十七年三月十二日
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綻びし雪は白梅しんしんと踏み行く道に積もる花びら
平成二十七年三月十日
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重ね合い響く鼓動も徒然に打ち広がりて春の音信
平成二十七年三月十日
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凍えても明日には開く蕾なら幾星霜に沈まないのに
平成二十七年三月九日
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失いし栞を探す旅に出て電車に揺られ読み終わる本
平成二十七年三月八日
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果てしなき闇に埋まる幻想の化石は今日も輝いて居り
平成二十七年三月六日
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ナチュラルのシの音上がるベー管といつしか僕は一つになれた
平成二十七年三月二日
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壊れゆく唇に歌乗せてゆけ響け響けよ重低音で
平成二十七年三月二日
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運命の女神はいつも傍に居てだけど僕等は知らずに祈る
平成二十七年三月一日
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日は暮れて立ちのぼるかな白煙の中にはきっと哀しみもあり
平成二十七年二月二十七日
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微睡みの中には君の「ほんとう」は無いというのにまた夢を見る
平成二十七年二月二十五日
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空深く彷徨ふ雲の絶え間より見えばや君も消え果てむかな
平成二十七年二月二十四日
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明日よりは帰る港も無き旅に発つともすれば笠も鳴くなり
平成二十七年二月二十四日
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波寄せて返しは君に歌乗せて海神の背を見晴るかすかも
平成二十七年二月二十三日
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春に立ちて空の教室眺めれば此処に確かに残る傷痕
平成二十七年二月二十三日
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うたた寝の君の瞼に光差す夢から醒めて雲居に在りて
平成二十七年二月二十一日
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