己利善慮鬼さん
のうた一覧
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故障したクーラーよりも砕かれた想いのほうが死活問題
平成二十七年七月十七日
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大風に裏は表の破れ傘飛んで行ったらほら君の前
平成二十七年七月十七日
4
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一夜月人世に舞いて人知れず恋に我が身も老けにけるかな
平成二十七年七月十五日
1
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せせらぎの汗美しく駆けてゆく乙女は今日も我に気付かず
平成二十七年七月十五日
1
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陰まだら階段一つ見上げればそれは果てなき太陽の道
平成二十七年七月十五日
2
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雲さえも青に染め抜く蝉の声遥けき町の君にも届け
平成二十七年七月十五日
5
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夏だって空はこんなに青いのになぜ冬ばかり愛でるのだろう
平成二十七年七月十四日
1
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心には深紅の雪が降り積もる夏こそ厚く君の空より
平成二十七年七月十二日
1
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灼熱の空に未だ見ぬ蝉の影やがて鳴き出すその日を恐れ
平成二十七年七月十一日
1
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懐かしき小学校の通学路六年ぶりに涙ほろほろ
平成二十七年七月十一日
4
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言霊と自由自在に駆け回るそんな未来を待っていました
平成二十七年七月十一日
4
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いつの間に父より高く世を眺め支えるようになったのでしょう
平成二十七年七月五日
7
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じゃらじゃらと鎖引き摺る死神の吐息にはっと振り向いて死す
平成二十七年七月五日
3
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五時間もかけた英語の宿題が集められない切なさはもう
平成二十七年七月五日
4
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高校に置き去りにした友に言う大学なんてつまらないぜと
平成二十七年七月四日
4
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梅雨空にちろちろ刺さる傘と陽は雲が閉ざした恋に手折られ
平成二十七年七月三日
4
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月遠く朝も遠くそっと置く枕の近く手紙短く
平成二十七年七月一日
1
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純血の天使の羽は真っ黒で夜空を駆ける星ゆくままに
平成二十七年七月一日
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夏設けて入道雲はごろごろと天の架け橋渡り輝く
平成二十七年六月二十九日
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蚊の飛びしベンチ涼しき午後に居て君は死に往くように微睡む
平成二十七年六月二十九日
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