己利善慮鬼さん
のうた一覧
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火にかけた鍋より湯気が立つように惚れてしまった厨の君に
平成二十八年二月二十七日
7
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君が為心を樹てし若人は春も赤子の花と散るなり
平成二十八年二月二十七日
1
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窓叩く風より他に来る人も無きが真の家と在るべし
平成二十八年二月二十七日
3
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空は青松は緑に土は黒春の息吹が蟠る道
平成二十八年二月二十七日
4
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遠すぎて帰り道さえ分からない旅の行方は故郷の風
平成二十八年二月二十六日
3
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団子屋の香り芳ばし故郷の駅のベンチで特急を待つ
平成二十八年二月二十六日
14
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懐かしのドクターペッパー空にして見上げる星は炭酸の泡
平成二十八年二月二十五日
5
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雲散らす風は天女の乱れ髪黒く艶なる夜空結わえて
平成二十八年二月二十五日
7
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声だけで幸せくれた君のこと今なら好きと答えられるよ
平成二十八年二月二十五日
2
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でっぷりと肥りし鳩を追いかけていつになったら飛ぶのだろうか
平成二十八年二月二十五日
2
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あの日から俺はお前の体温を加えたような高熱のまま
平成二十八年二月二十四日
2
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恋知らぬ子供の如き無邪気さで其が髪の香をそと嗅いでみる
平成二十八年二月二十四日
4
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黒猫よお前はいつも其処にいる誰も歩まぬ道路の上に
平成二十八年二月二十四日
6
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犬を連れ公園に来し老人が犬に引かれて駆けずっている
平成二十八年二月二十四日
2
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風強し迷彩服の青年がフェンスの中を駆けずっている
平成二十八年二月二十四日
3
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冬越えしドングリ拾う子等もまた冬を越えしと命逞し
平成二十八年二月二十三日
3
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猫烏人人人の公園のヒエラルキーは猫烏人
平成二十八年二月二十三日
3
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五線譜に絡め取られた思い出は弾けないピアノ朽ちた鍵盤
平成二十八年二月二十二日
2
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涙こそ海の全てと言うならば溺れてしまえ舟人の恋
平成二十八年二月二十二日
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星共が我が空を駆け打ち合ってけれどどいつも落ちはせぬのだ
平成二十八年二月二十二日
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