己利善慮鬼さん
のうた一覧
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透かし見る空に儚き桐一葉流れて君が足許を往く
平成二十九年六月二十八日
1
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閉じてゆく言葉は駅の階段で斑模様の蛾の羽となる
平成二十九年六月二十七日
2
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遠く見た星がいきなり落ちてきて恋ってこんなことなんだね、と。
平成二十九年六月二十六日
6
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震えてた君の言葉が唇が闇へ誘う残照の夏
平成二十九年六月二十四日
4
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尊くも祈りにはならぬその声でさざめく夏の雲を溶かして
平成二十九年六月二十四日
3
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光るかな君が信じた優しさで二人の夜を渡す星空
平成二十九年六月二十四日
6
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目を覚ます鈍き鉄火の悦びに風冴え冴えと渡る西の灯
平成二十九年六月二十四日
5
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蒼黒きホームを冷ます風一つ誰の別れを弔うものか
平成二十九年六月二十四日
7
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夢を見たと儚く笑う横顔は夏を壊した夜を醒ました
平成二十九年六月二十二日
4
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底知れぬ緑に君が映るから流れも知らぬ川縁に立つ
平成二十九年六月二十二日
6
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少年の小さな熱は燃えあかす明日なく光る星を覚えて
平成二十九年六月二十二日
5
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横顔と振り放く髪のあの人は今日も可愛いリボンを結び
平成二十九年六月二十日
7
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消えてゆく雨の匂いもその音も虹も貴女も初恋でした
平成二十九年六月二十日
5
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花という言葉を知らぬ人だから匂いが君の思い出だった
平成二十九年六月二十日
4
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願うのは誰かの夜に光る星誰かが気付く小さな光
平成二十九年六月十三日
8
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お姫さま白馬の騎士に天使さまあの日のままの老いぼれツバメ
平成二十九年六月十三日
4
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灯の渡る暗闇の窓に佇みて過ぎ去る駅をいつと数える
平成二十九年六月十三日
7
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「冷たいね」そう言って夜風が吹く夏はギラギラ星はキラキラ
平成二十九年六月十一日
5
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ぼゆらかし星を小指で隠しますあなたは死んだ輝かないで
平成二十九年六月十日
2
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遠い歌星を奏でる黒髪の乙女麗し音も麗し
平成二十九年六月十日
5
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