己利善慮鬼さん
のうた一覧
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ひと夏の恋にもなれぬ漁り火は浜の祭りの灯を遠くして
平成二十九年七月二十二日
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破れても声は光を差しそめて黒の衣の白の心は
平成二十九年七月十九日
3
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そら一つ明日には知らぬ花束をひとり手に取る夏の夜の夢
平成二十九年七月十九日
4
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心白く灯火の人もなき夏は祭り囃子の夕凪の影
平成二十九年七月十九日
4
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もしも今日晴れていたらと思ったり見えない虹に泣いて夕立
平成二十九年七月十八日
4
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裂き伝う光が遠く落ちたから僕は知らない雨の温度を
平成二十九年七月十八日
3
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霞む夏結い上げし髪の黒を見て光尊く朝鳥の声
平成二十九年七月十六日
3
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あの春に君が笑ってくれたから今日も私は眠れない夜
平成二十九年七月十六日
3
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楫を絶えて蒼ばかりなる線上の帆影に吹けや燃える潮風
平成二十九年七月十六日
4
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雲寄せる七月の空を切り取って飾る貴女と綴じる言の葉
平成二十九年七月十四日
4
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恋という気持ちをぎゅっと閉じ込めた言葉は君のためだけのもの
平成二十九年七月十三日
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花と呼ぶ君の心は折り折りて散るか散らぬか知るか知らぬか
平成二十九年七月十三日
3
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遠回り近道駅の階段を降りて貴女の横顔を見る
平成二十九年七月十三日
3
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いつか雲ビルの群れ立つ街を過ぎ小焼けの浜を抱きしめるよし
平成二十九年七月十三日
2
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夏の日を焼くも青垣水切れて蜉蝣の空に追いかける影
平成二十九年七月十二日
4
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君の影が君の心が君の息が残るかとする七月の風
平成二十九年七月十二日
4
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文月も過ぎて心を置きし花匂えるままに風は君の香
平成二十九年七月六日
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灼けてゆく黄昏の年の思い出は花火一片淡い流星
平成二十九年七月三日
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思うほど君は誰かの人になる揺れるまなざし揺れる黒髪
平成二十九年七月一日
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薄暮れに君が願った星だからいつまでだって輝くのです
平成二十九年六月二十八日
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