己利善慮鬼さん
のうた一覧
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光無き闇夜歩きて思い出す君も闇夜を歩きいること
平成二十六年十一月二十日
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天彦の音や響くと春の夜の夢ともわかぬ桜降りゆく
平成二十六年十一月二十日
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赤らめし頬を隠せし君なれば冬の寒きも良きとぞ思ふ
平成二十六年十一月二十日
3
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我が命を長門の如く沈み入る恋に生きむと恋せしものよ
平成二十六年十一月十九日
1
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桜啼く雨降る春の宵来れば探して巡る桃咲く季節
平成二十六年十一月十九日
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月駆ける夜空恋しと吐く息は白みて黒き夜に踊れる
平成二十六年十一月十九日
3
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夭桃の如くに君は彩いけり孰れ枯れんと定めし神よ
平成二十六年十一月十九日
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邂逅に君と出逢いし浮世にて確かなるもの求め欲さじ
平成二十六年十一月十九日
1
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積み上げた君の想いを微分して一夜ばかりの激情の夢
平成二十六年十一月十八日
2
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この熱を積分すれば分かるかな今まで君に焦がされた日々
平成二十六年十一月十八日
3
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黄昏る空を眺める君がいる他人経験マイナス一年
平成二十六年十一月十七日
2
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月さえも今宵ばかりは眠るかな在らむ希望に胸膨らませ
平成二十六年十一月十七日
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君が手に連れられ我は思い知る三千世界の尚狭き事
平成二十六年十一月十七日
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蒼黒の空に描きし星の縁君見えねども君魅するかな
平成二十六年十一月十六日
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朧げなあの日の君をおいかけて涼風残し終わりゆく春
平成二十六年十一月十六日
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過ぎ行かむ春舞い戻れ再びの桜見まほし見まほしき夢
平成二十六年十一月十五日
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透明な水風船を手に提げて色も形も無き夏は往く
平成二十六年十一月十五日
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時はただ過ぎ行くものと知りながら雪の蕾や咲かむと憂う
平成二十六年十一月十五日
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姫早百合夏の涙に乱れては落ちて切なき心一片
平成二十六年十一月十五日
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影踏みて歩める子らも躓きぬ堅き小石は人に知られじ
平成二十六年十一月十四日
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