己利善慮鬼さん
のうた一覧
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ひび割れたグラスにいつか満たされた涙の味と忘却の夏
平成二十七年五月三十日
3
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揺れ動く大地のように運命もうねり狂って君を失う
平成二十七年五月二十五日
10
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月を遠み夜こそ通へ人言も浮き名も雲も立たぬと思へば
平成二十七年五月二十二日
10
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闇深き路に蛍の跡つけてせせらぎの星澱まぬように
平成二十七年五月二十二日
6
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椋鳥の翼のように大空を恋で塗込む僕で在りたい
平成二十七年五月十九日
1
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知らぬ間に青空は果て夕焼けの赤に刺さった影の縞縞
平成二十七年五月十九日
4
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逆月の影にも落ちて思う人宵も尽くさず啼く鳥の夢
平成二十七年五月十五日
5
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嗤え嗤え神さえ痴らぬ白雲の城に女神の恋いますことを
平成二十七年五月十四日
2
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羽搏いて赤信号の向こう側君に会えずに嘆く青虫
平成二十七年五月十二日
3
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ワイシャツの茶色の染みも懐かしく今は薫らぬ思い出の風
平成二十七年五月十日
1
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蛍火の水より立ちて星たらず夏も幼く我恋いめやも
平成二十七年五月五日
7
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肌を焼く太陽さえもひんやりと心は絶えず恋に焦がれて
平成二十七年五月三日
4
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横浜の風は清かに澄み渡りからからと鳴る君の靴音
平成二十七年五月三日
10
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恋をして君の澄ました鼻筋の離心率なら導けるのに
平成二十七年五月二日
2
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夕暮れが夜へと変わる瞬間にウインク一つ置いてゆく君
平成二十七年五月二日
1
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靴紐を結ぶ間さえも惜しいから君の背中に縋り付きたい
平成二十七年五月二日
4
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乱れても開けてもまだ足りぬなら私は君とどうすればいい
平成二十七年五月二日
1
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五月雨に追い抜かされて失恋の痛みはしとど止まず病みゆく
平成二十七年五月一日
8
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何を知る何を知らぬと迷うより君の全てで抱き締めてくれ
平成二十七年四月三十日
3
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真っ黒なエンターキーを押し込んで君に届けと祈る呟き
平成二十七年四月二十九日
7
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