己利善慮鬼さん
のうた一覧
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大風に裏は表の破れ傘飛んで行ったらほら君の前
平成二十七年七月十七日
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一夜月人世に舞いて人知れず恋に我が身も老けにけるかな
平成二十七年七月十五日
1
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せせらぎの汗美しく駆けてゆく乙女は今日も我に気付かず
平成二十七年七月十五日
1
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陰まだら階段一つ見上げればそれは果てなき太陽の道
平成二十七年七月十五日
2
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雲さえも青に染め抜く蝉の声遥けき町の君にも届け
平成二十七年七月十五日
5
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心には深紅の雪が降り積もる夏こそ厚く君の空より
平成二十七年七月十二日
1
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梅雨空にちろちろ刺さる傘と陽は雲が閉ざした恋に手折られ
平成二十七年七月三日
4
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月遠く朝も遠くそっと置く枕の近く手紙短く
平成二十七年七月一日
1
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純血の天使の羽は真っ黒で夜空を駆ける星ゆくままに
平成二十七年七月一日
0
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蚊の飛びしベンチ涼しき午後に居て君は死に往くように微睡む
平成二十七年六月二十九日
1
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月隠す雨の隨に一葉舟君と二人で漕ぎ出でる夜
平成二十七年六月二十六日
3
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切れかけの蛍光灯に連れられて貴方は闇の裏側に居る
平成二十七年六月二十四日
7
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針金を啜る漢の器にはやけにしょっぱい愛が波立つ
平成二十七年六月二十三日
2
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茜雲夜より逃げてぽろぽろと零す涙と汗は夕立
平成二十七年六月十八日
2
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夕立のように涙を流せたら心は君に近付けるのに
平成二十七年六月十七日
5
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土は濡れ泥とも成りぬ水無月の夕べは濡れてまた君と来む
平成二十七年六月六日
3
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愛してる、貴方が好きよ、付き合って。そんなお前が俺は嫌いだ
平成二十七年六月五日
0
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涙さえ映す浮世に恋い恋うる人は敢え無く閻浮の塵に
平成二十七年六月三日
2
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ケチャップに頬を汚して笑う子のぎゅるると鳴ったお腹が好きだ
平成二十七年六月三日
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絶え間なく寄せる言葉に攫われて煌めきの中溺れる私
平成二十七年六月二日
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