己利善慮鬼さん
のうた一覧
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湯冷めして眺める月の閑けさよ人肌もなく風の音聴く
平成二十七年十月七日
6
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雲を背に繁き緑をしげしげと眺めて明日は頬染める秋
平成二十七年十月六日
4
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消しゴムの最後の角を潰したら君への恋が青空になる
平成二十七年十月二日
3
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白雪の飾る黒髪掻き撫ぜて我が手も今は君の香がする
平成二十七年九月二十六日
1
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抱き締めて髪を掬ってキスをして鼓動の限り「共に生きよう」
平成二十七年九月二十六日
0
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待ちわびし朝に鳥の音聴こえくるガラリと開けた窓通り抜け
平成二十七年九月二十三日
0
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車窓から眺める空は紅と青が混ざって独り溜め息
平成二十七年九月二十二日
2
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拾い物届けに行くと決めたのに今も迷子で夕立の道
平成二十七年九月二十二日
2
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川はなお絶えることなく流れゆく緑紅枯れて白雪
平成二十七年九月十五日
1
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咳をして月夜に残る風の音さらさらさらと川の如くに
平成二十七年九月十四日
4
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網戸抜け頬を撫ぜしは秋の風恋も知らずにただ冷めてゆく
平成二十七年九月十四日
2
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右手引く君の温もり柔らかくするり左手向かうあの人
平成二十七年九月十四日
0
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闇よりも深き嘆きがあるならば我は迷わず其に向かい往く
平成二十七年九月十四日
7
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盆過ぎの台風の目にあるものは帰り忘れたお前だったり
平成二十七年九月八日
3
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白黒とオセロのように変われたら僕の明日は晴れるだろうか
平成二十七年九月四日
2
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この空の何処かにあると知っていた最初の恋を託した星が
平成二十七年九月一日
5
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あの空に置いてけぼりの赤とんぼやっと貴方に会いに来れたよ
平成二十七年八月三十日
9
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花柄の傘を残して往く君と付き添いながら笑う涼風
平成二十七年八月三十日
5
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野を越えて夜さつ方の山颪袖吹き返す旅人こそ月
平成二十七年八月二十一日
3
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砂浜にこっそり埋めた恋心やがては波が掘り起こすまで
平成二十七年八月二十一日
7
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