己利善慮鬼さん
のうた一覧
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言の葉も夜の彼方に吹き散って孤独な恋を誰も知らない
平成二十九年四月二日
6
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深深と積もる心を踏み初めて四月の夜に君は笑った
平成二十九年四月一日
7
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触れたこと、ないんだ。だけど、好きなんだ。記念写真をそっと手に取る
平成二十九年四月一日
6
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夜くれば光駆けゆく石の道雨漏り傘を強く握って
平成二十九年三月三十一日
8
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窓辺より眺める春は物憂げで匂いも知らぬ君に恋する
平成二十九年三月三十日
5
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川も風も雲も心も留まらず花さえ閉じて続く日常
平成二十九年三月三十日
7
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白く祈る春の窓辺を曇らせて昨日の恋を置き去りにする
平成二十九年三月二十八日
4
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残光も車の波に融かされて眠らぬ街で一人夢見る
平成二十九年三月二十七日
3
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苦しくて胸が痛くて死にたくてそれでも俺は恋をしている
平成二十九年三月二十七日
6
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雨に冷え心は遥か時の空恋した夜の情熱を訪う
平成二十九年三月二十六日
3
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好きすぎて何も言えない今日もまた昔のメールでニヤついている
平成二十九年三月二十五日
6
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言葉にも収まり切らぬ愛しさでどうすればいい? どうすればいい?
平成二十九年三月二十四日
7
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花に聴く明日の光に恋をして冴え渡るのは三月の夢
平成二十九年三月二十三日
6
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雲に惑い言葉は空に溶けてゆくほらね私のひとひらの恋
平成二十九年三月二十二日
6
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切なさが心に深く染みてゆく青すぎる空に囚われたから
平成二十九年三月十八日
9
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春走る風は緑に染められて振り返る君は横顔の影
平成二十九年三月十二日
6
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星一つ二つ三つと果てしなく数える程に沈む純朴
平成二十九年三月十二日
5
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瘡蓋の下で真っ赤に燃え上がる恋が貴方を抱きたいと言う
平成二十九年三月十二日
6
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果てしなき祈りは高く澄み渡りほら君が見た空と鐘の音
平成二十九年三月七日
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化膿せし傷に秘めたる愛一つ雲裂く月に流転する歌
平成二十九年三月七日
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