己利善慮鬼さん
のうた一覧
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赤とんぼ日暮れの空を飛んでゆく明日天気になったらいいな
平成二十七年一月二十八日
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奇跡とは誰の未来に咲く花か水は何処に撒けばいいのか
平成二十七年一月二十五日
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黒猫の眼光も利し月も利し行く行く霜の降りたる道で
平成二十七年一月二十三日
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逆羽の鴉は今日も空をゆく灰に被れた街も見ずして
平成二十七年一月二十二日
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月の輪も日の輪も立たぬ荒ら屋の中には今日の限りこそ在れ
平成二十七年一月二十一日
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芽吹く時人は孤独な槍となる地を貫き天穿つまで
平成二十七年一月二十一日
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木漏れ日のベンチに座る昼下がり遠く椿の赤き麗し
平成二十七年一月十九日
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鳴り響く目覚ましの音高らかに夢と現を渡す架け橋
平成二十七年一月十八日
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鯨取り浜の祭りの火は盛り彼方の空へ帰らむとする
平成二十七年一月十六日
6
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抗えぬ定めの中に住む人の旅路は何処旅立ちは何時
平成二十七年一月十三日
4
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車内灯うつらうつらと鳴く夜の旅客は誰も行く先のなし
平成二十七年一月十三日
4
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雪を待つ子等の吐息に結ばれし彼方此方の星は瞬く
平成二十七年一月十二日
4
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道化師の涙の跡に物思う誰そ彼時に血をば流せり
平成二十七年一月十一日
1
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地も壁も灰に塗れた街に居り曇りの空も灰色になる
平成二十七年一月十日
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右足の痛み怺えて眠る夜手術の後の暗闇の中
平成二十七年一月六日
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こんな日は温泉にでも浸かりたいそのまま溶けて泡になりたい
平成二十七年一月四日
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汗の香に酔って男と誇れどもいや臭きかな人寄って来ぬ
平成二十六年十二月二十五日
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礼儀では人は生きてはいけぬこと部活で学び飯をがっつく
平成二十六年十二月二十五日
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寒くなり積もりし雪と猫共に負けじと重き瞼なりけり
平成二十六年十二月十六日
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暗雲が鉄の礫を放つ時我等は冬の直中にいる
平成二十六年十二月十六日
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