詠み人知らずさん
のうた一覧
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寝転がりテレビは野球そよそよと 電灯のひも 揺れる土曜日
平成二十九年五月七日
24
昨日のことですが、『寝転がり』は...
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不可逆の呪縛のような秒針も 百年経てば 誰も知らない
平成二十九年五月六日
23
わたくしの時間がどんどんなくなっ...
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春だねえ つい先日のやりとりが 汗とシャワーに 流れる今宵
平成二十九年五月六日
21
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コンクリの隙間に根づく雑草の 名前をひとつ 言えるだろうか
平成二十九年五月五日
25
おーいアンタ。反論しなさい。
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首筋を焙る光は懐かしく 夏の匂いと 紫煙とベンチ
平成二十九年四月三十日
16
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宍道湖の波一枚は貝の殻 太古の糧は 絶えずほにゃらら
平成二十九年四月二十三日
11
先月、仕事中に宍道湖をみる機会が...
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常連の顔の見えない小料理屋 孤食清しい 春は永日
平成二十九年四月二十二日
13
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春を知るあと何度かの僥倖を 濃い酒のごと ちびちびと飲む
平成二十九年三月十一日
17
今日は、ノンエアコンどえす
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校庭の小さくなった鉄棒に 小さいままの 僕が座った
平成二十九年三月八日
24
鉄棒も砂場も校庭も小さくなりまし...
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ヴィーナスを掬い取ろうと三日月は 常の二倍に 膨らんでいる
平成二十九年二月三日
23
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蛇口から出る冷水よ湯になれや あわわあわわと 震えつつ待つ
平成二十九年一月二十九日
27
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感情の気圧の谷の底に居り 登山靴など 見たくもない日
平成二十九年一月二十一日
27
が、続いています。
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この大気 痛み感じる温度なら 負の考えを 保存しそうだ
平成二十九年一月二十日
24
冷凍で
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融けもせず黒く汚れた雪たちは 人の弱さを主張している
平成二十九年一月十九日
32
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本当に烏の行水するところ 見てしまったよ 十秒足らず
平成二十九年一月十七日
25
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川向こう朱に交わったマンション群 何の予兆か ざわざわざわと
平成二十九年一月十日
16
赤い壁面は不吉です。
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窓の向こう三人ほどの話し声 入眠までの 薄い幻聴
平成二十九年一月十日
25
懐かしいような怖いような
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赤錆の井戸は柄もなく立ちすくみ 秘めた力を 示していたね
平成二十九年一月四日
24
買い物帰りに通りかかった空き地で...
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おみくじは小吉なれど言葉あり 寝ても覚めても 笑えわらえと
平成二十九年一月三日
28
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穏やかなひととせとなる予感あり 宙の動きも 人のこころも
平成二十九年一月二日
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