詠み人知らずさん
のうた一覧
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上方の光る穴から蜘蛛の糸 群がる亡者 僕は要らない
平成二十七年九月二十一日
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夕暮れは考えさせる僕たちに 清く死ねとか 明日はないとか
平成二十七年九月二十一日
13
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陽は痛く高架の陰を歩きつつ 土手に群れるは 赤い花たち
平成二十七年九月二十一日
12
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世の中は五日連休そうかいな 僕らはきっと 世の外のひと
平成二十七年九月二十一日
11
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川岸に赤い塊ゆらゆらと 忘れぬように 線香買うの
平成二十七年九月十九日
16
災害で死んだ父へ
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「しん」という音の充満した部屋の ドアを開ければ 流れ出る僕
平成二十七年九月十八日
15
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楽しめば仕事はゲーム感覚で 敵の本丸 連打で取れる
平成二十七年九月十六日
11
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清流は清流でありそれ以上 語ることなく 清流である
平成二十七年九月十六日
9
清流に因縁をつける人はいないでし...
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胴体と直角に折れた首と顔 月下のマネキン 横切る猫ら
平成二十七年九月十一日
7
小学校のときの先生が、めっさ有名...
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神さまの怒りは弱い者に向き 小市民らの 家を流した
平成二十七年九月十一日
10
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尾道の旅館の縁で眺めてる ひねもすのたり のたりの海を
平成二十七年九月十日
10
そんなこと一度もしたことがないし...
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人生や仕事のことが気になって ぼくはトイレに 籠りたいんだ
平成二十七年九月七日
11
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世の中は悲観するほど悪くない 期待するほど 良くもない
平成二十七年九月六日
11
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吸い殻が抜け殻の僕を見上げてる 煙草のカスと 人間のクズ
平成二十七年九月三日
7
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眼を閉じて香を吸い込み無になれば 闇の向こうに ほら蜘蛛の糸
平成二十七年九月三日
10
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秋桜は亡者のごとく手を上げて こちらへおいで 呼びかけている
平成二十七年九月二日
15
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襟巻きを巻いて初秋のご婦人の 意外と太い 足首の腱
平成二十七年九月二日
10
たくましい
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駅裏の路地へ入れば田んぼあり 気づかなかった 風吹き抜ける
平成二十七年九月一日
22
7年間その駅で乗降しているのに初...
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電圧は電流かける抵抗と 中一の理科 戻ってみたい
平成二十七年八月三十一日
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雨上がりさっぱりしたねビルたちは 人を吐き出し すこし涼しい
平成二十七年八月三十一日
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