詠み人知らずさん
のうた一覧
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銀色の半端な月は夜の宙 そろそろ頬が 痛くなる風
平成二十七年十月二十五日
14
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北窓に油を塗って封印し炬燵を出せば 春はまだまだ
平成二十七年十月二十四日
9
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自問する人に生まれてよかったか 路傍の草と 同じ命で
平成二十七年十月二十二日
17
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一様に北へ流れる雲たちを ただ呆然と 眺めていたよ
平成二十七年十月十九日
14
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人間の重箱の隅をこさげたら 小さいけれど 善意があった
平成二十七年十月十八日
15
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風景に固定されたる山と家 地面はいずり 人は流れる
平成二十七年十月十五日
7
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だんだんと忘れ去られて薄くなり 近い将来 透明になる
平成二十七年十月十五日
16
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見上げれば羊にウサギ、綿もある 吾の身勝手は 雲にもおよぶ
平成二十七年十月十四日
12
気分により、何にでも見えます。
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君よ跳べ踏み切り台は据えつけた 後はその気に なれるか否か
平成二十七年十月十三日
23
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のぞみとは乗るものであり絶対に 叶いはしない そう教わった
平成二十七年十月十三日
11
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蟻の列じっと座って見つめてる この子の母さん きっとよい人
平成二十七年十月十二日
17
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発想の上下左右を逆にして 青い鳥など 探さぬことだ
平成二十七年十月九日
9
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大盛りに挑戦すべき体力と 気力なければ それが中年
平成二十七年十月八日
12
牛丼はパス、親子丼はミニです
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順番がやって来ますよ貴方にも なぜ急ぐのか 死神が聞く
平成二十七年十月六日
18
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電車にも宇宙が潜んでいますから 隅のほうには 神も在ります
平成二十七年十月四日
8
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北風に背中押されて駅へ行く ネクタイさえも 好ましくある
平成二十七年十月二日
7
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坂道を転がるように秋がきて 止まった場所に どんぐりがある
平成二十七年九月二十八日
21
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曖昧な空に抗議し上下とも 真夏モードで 神社へ参る
平成二十七年九月二十七日
12
Tシャツ、短パン、スニーカ(オニ...
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脇役が大事な料理イカ大根 出汁は椎茸 烏賊買い忘れ
平成二十七年九月二十六日
3
嘘です
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饒舌な秋の夜の音の煩わし 窓ドア締め切り 布団をかぶる
平成二十七年九月二十三日
10
孤毒が好きなもので
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