松本直哉さん
のうた一覧
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いつのまに敬語をつかふ子となりきなつのひぐれの三者懇談
平成三十年七月十三日
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をとことはをんなにおとるものなれや夜半の添乳のつまのよこがほ
平成三十年七月十三日
6
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をとめごは横笛ふけりあづさゆみ春をよろこぶ小鳥のごとく
平成三十年七月十二日
5
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恩智川越ゆれば信貴のやまやまのもゆるみどりのせまりくるかな
平成三十年七月十二日
6
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はたらかず日がな一日ねてくらす仔猫に生まれかはればいいね
平成三十年七月十一日
5
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田作りが好きといふ子のぬばたまの髪つやつやと黒くかがやく
平成三十年七月十一日
4
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きみがため弁当作るあさなあさなしろたへの米ぬばたまの海苔
平成三十年七月十日
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主はあたへ主はうばはれる起きふしのはかなきことをなどかなげかん
平成三十年七月九日
4
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鼻緒よりペディキュアの爪ひからせて祭り太鼓へいそぐ乙女子
平成二十九年七月十七日
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子のためにアイロンあつる夏ゆかた蟬の声ふる祭りの朝に
平成二十九年七月十七日
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網戸越し蚊遣りのにほふ鎌倉の夏の日暮れのかなかな聞こゆ
平成二十九年七月十四日
7
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肺腑まで海のにほひにそまりけり夏の光の江の電の駅
平成二十九年七月十三日
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おくれ毛のけぶるがごときをとめ子の吹きすましたるフルートの音
平成二十九年七月九日
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万緑のなかをあゆめば紅一点カンナの花のもえたつまひる
平成二十九年六月三十日
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皮剥けば無垢の白さよはつなつの新たまねぎに庖丁入るる
平成二十九年六月二十六日
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大志なく生き来し我の半生の夏の厨に大根を煮る
平成二十九年六月二十四日
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早苗田は鏡のごとくうつしをり夏の日暮れの鴇色の空
平成二十九年六月二十二日
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夏衣たつたの川のせせらぎのほとりに立てる白妙の鷺
平成二十九年六月二十一日
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臨月のつまとイヤホン分けあひて「悲しき鳥」を聴きし秋の日
平成二十九年六月二十日
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短夜にみじかきいのち燃やしつつ蛍飛びかふぬばたまの闇
平成二十九年六月四日
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